日本の住宅は狭いという事情から、いかに上手く収納するかが重要です。
その収納に関する知識を網羅的に身につけられる資格が、収納マイスターです。
苦手な収納を改善したいという方から、収納スキルを極めて仕事にしたいという方まで幅広い方に向けた資格となっています。
しかし収納のプロになる資格という漠然としたイメージがあっても、詳しい内容がわからない方も多いでしょう。
「収納マイスター資格を取るためにはどうしたらいい？」「取得するのは難しい？」など疑問がありますよね。
そこで今回は収納マイスター資格の概要として「収納マイスターとは」「取得方法」「難易度」についてご紹介したいと思います。
何となく収納マイスターを目指したいという方も、具体的な内容がわかると、はじめの一方が踏み出せるかもしれません。
収納マイスターとはどんな資格？
最近は、さまざまな収納系の資格があります。
収納コーディネーター、片付け収納スペシャリスト、収納カウンセラーなど、複数の資格があるので、混乱してしまいますよね。
収納マイスターとは、いったいどんな資格なのでしょうか。
以下のような疑問がある方は多いのではないでしょうか。
収納マイスターとはどんな人?
収納マイスターを名乗れる人は、いったいどんな人なのでしょうか。
収納のプロと名乗るためには、どのような知識やスキルが求められるのか知りたいですよね。
特に仕事に活かしていきたい方の場合は、詳しい仕事内容を知っておきたいですね。
収納マイスターの取得方法は？
同じように見える収納系の資格であっても、取得方法は大きく異なります。
例えば、「片付け収納スペシャリスト」は、WEB教材を使った通信講座フォーミーで取得することができます。
「収納カウンセラー」は認定団体が主催するセミナーを受講する必要があります。
収納マイスターの場合は、どのような取得方法になっているのでしょうか。
それが曖昧だと、本当に目指せるのかどうか不安ですよね。
収納マイスターの難易度は？
収納マイスターを目指すためには、難易度の高さも重要です。
この資格は、片付けが上手くできない人をサポートする収納の達人であることを認める資格です。
主婦向けの収納知識だけでなく、収納のプロとして仕事に活かせる知識も学びます。
プロとしての知識やスキルが必要になるため、とても難しそうなイメージがありますよね。
せっかく勉強しても、結局取得できないのであれば意味がありません。
収納マイスターに興味があっても、このような疑問があると前向きに挑戦できないでしょう。
次の章では、このような疑問を解消するために「収納マイスターとは」「取得方法」「難易度」について詳しく解説したいと思います。
収納マイスター資格とはどんな内容？取得方法や難易度を解説
ここからは収納マイスターについてより深く理解するために、この資格の概要を深掘りしたいと思います。
収納マイスターとは何か理解するためには、以下3つのポイントを把握する必要があります。
- 収納マイスターとはどんな人か
- 収納マイスターの取得方法
- 収納マイスターの難易度
この3つが理解できれば、あなたにとって取得する価値がある資格なのか見極められるでしょう。
それでは1つずつご説明していきますね。。
収納マイスター資格とはどんな人？収納の正しい知識を持つ専門家
まずは収納マイスターとはどんな資格なのか見ていきましょう。
マイスターは「名人」を意味する言葉ですよね。
収納マイスターは、収納の名人、達人という意味になるでしょう。
具体的には、「部屋が片づけられない」などの悩みを持つ人に対し、収納方法によって解決へ導く”収納の達人”であることを認める資格となっています。
- 収納マイスターの目的は、片付けが苦手な人をサポートすること
- そのために必要な正しい収納知識を身に着ける
このような資格ということですね。
収納が得意というだけでは、「片付けが苦手」という方に収納を教えることは難しいでしょう。
主観的な収納経験だけでなく、正しい収納知識、専門的な収納知識が必要です。
曖昧なアドバイスだけでなく、「時短テクニック」「大量収納の方法」など具体的な方法も必要になってきます。
そのような知識とスキルを身に着けるのが、収納マイスター資格を取るための勉強になります。
具体的な勉強内容については、下の章の「難易度」の部分でお伝えしますね。
収納マイスターは片付けのプロを目指せる資格
ご説明したように、収納マイスターは正しい収納知識を身に着けて、片付けが苦手な人をサポートすることを目的とした資格です。
自宅の収納改善のための主婦向けの資格もありますが、この資格は収納を仕事にすることも目指せる資格となっています。
具体的には、このような仕事に活かす方法があるでしょう。
- 個人宅へ行き収納アドバイスをする
- セミナー講師として片付けノウハウをレクチャーする
独立して、このような仕事をすることも夢ではありません。
また、収納知識は「インテリア業界」「リフォーム業界」などで強みになる場合も多いです。
プラスα知識を備えることで、仕事にスキルアップに繋げることもできるでしょう。
収納マイスター資格を仕事に活かす方法は、ここでお話すると長くなってしまいますので、こちらの記事「収納マイスターを仕事に活かす方法は？」で詳しくまとめたいと思います。
ぜひ合わせてチェックしてみてください。
収納マイスターを取る方法は？通信講座で取得できる
収納マイスターとはどんな資格なのかおわかりいただけたところで、次は具体的な取得方法を見ていきましょう。
収納系の資格は、取得方法がさまざまなので、きちんと確認しておく必要があります。
収納マイスターは通信講座SARAスクールで取得することが可能です。
人気の大手通信講座なので、充実の学習内容となっています。
独学で取得することはできる？
収納マイスターは独学で取得することも可能です。
その場合は、自分で収納系の本を買って勉強し、資格認定試験を受けるという流れになるでしょう。
しかし過去問や公式テキストなどが市販されているわけではないので、膨大な範囲を勉強することになります。
初心者の場合にはなかなか難しいでしょう。
こちらの記事「収納マイスターの勉強方法は？独学は過去問がないから無理？」では、独学で取得を目指す方法について詳しく解説しています。
独学を希望する方は、ぜひチェックしてくださいね。
通信講座SARAスクール「収納講座」の概要
今回の記事では通信講座で取得する方法をご説明していきます。
収納マイスターの資格は、通信講座SARAスクール「収納講座」で勉強することができます。
以下に概要をまとめましたのでご覧ください。
| 通信講座 | SARAスクール「収納講座」 |
| 講座内容 | 「収納マイスター」「整理収納インストラクター」に対応 |
| 学習期間の目安 | 6ヶ月 |
| 受講期限 | 12ヵ月 |
| 受講料金(税込) | 収納基本コース：59,800円（受験が必須） 収納プラチナコース：79,800円（受験免除） |
| 受験料(税込） | 収納マイスター試験：10,000円 整理収納インストラクター試験：10,000円 ※プラチナコースは免除 |
| 教材 | テキスト2冊、問題集、模擬試験、添削課題 |
| 添削指導 | 5回 |
| 質問（メール・郵送） | 無制限 |
| 試験日程 | 年に6回(2ヶ月ごと) |
| 試験方法 | 筆記試験 |
| 試験会場 | 自宅 |
| 合格基準 | 全体の70%以上 |
| 合格率 | 非公開 |
それではこの表を参考に、詳しくご説明していきますね。
特徴①2つの資格取得を目指せる
この講座の大きな特徴は、「収納マイスター」「整理収納インストラクター」の2つの資格に対応しているところです。
収納マイスターを目指すと同時に、同じく収納のプロである整理収納インストラクターの知識も学べるお得な講座と言えます。
片付け資格が取れる通信講座は複数ありますが、2資格同時に勉強できる講座は非常に稀です。
片付け資格は基礎的な部分は同じことが多いので、別々の通信講座で勉強するよりも、効率よく勉強できるメリットもあります。
「収納に関する幅広い知識を身につけたい」「複数の資格を効率よく取得したい」という方は、この講座がおすすめですね。
特徴②コースは選べる2種類
さらにこの講座の特徴は、コースが2種類あることです。
勉強内容や受けられるサポートなどは同じになります。
違いは上表にあるように「試験の有無」と「受講料」です。
- 「基本コース」は受講料は安いが試験が必須
- 「プラチナコース」は受講料が高いが試験免除で取得できる
「基本コース」は受講料は安く設定されていて、試験を受ける時に別途試験料がかかる形になります。
整理収納インストラクター資格は必要ないから収納マイスターだけ取得するという場合は、試験料は1万円だけですね。
一方「プラチナコース」は受講料は高いですが、試験免除で2資格同時に取得できます。
カリキュラム終了後に課題を提出するだけで、自動的に「収納マイスター」「整理収納インストラクター」の資格が取得できます。
一般的な片付け資格の通信講座では1種類のコースしか用意されていませんが、このように選べるタイプだと便利ですね。
費用が嵩んでも確実に取得したい方は「プラチナコース」、費用をおさえて試験を頑張るという方は「基本コース」が良いでしょう。
費用に関する情報は、こちらの記事「収納マイスターの料金は？コース別費用を解説」でもっと詳しくお伝えしていますので、ぜひご参考ください。
特徴③手厚いサポートが魅力
SARA通信講座の特徴は、手厚いサポートが受けられることです。
ポイントは、「添削指導が多い」「何度でも質問できる」です。
添削指導が多い
まず1つ目のポイントは添削指導が多いことです。
通信講座で勉強する際には以下のような流れで勉強することになります。
- テキストを読む
- 問題集を解く
- 添削課題を提出する
- 戻ってきた添削指導を見て復習する
この流れの中の「添削指導」がとても多くなっています。
例えば、大手ユーキャンが提供している「整理収納アドバイザー」講座の添削指導は3回。
通信講座ラーキャリが提供している「収納コーディネーター」講座の添削指導は1回です。
一方でSARAスクールの収納講座の添削指導は5回となっています。
勉強成果をしっかり指導してもらえるので安心して進められるでしょう。
何度でも質問できる
さらにSARAスクールの魅力は何度でも質問できることです。
メール、もしくは書面に記入して郵送する形になります。
このような質問を受付けている通信講座は多いですが、回数に上限があるケースがほとんです。
先ほどもお伝えしたユーキャンの場合も「質問は1日3回まで」というルールがあります。
SARAスクールの場合はわからないことがあれば、回数を気にせずにどんどん質問できるので、自宅学習でもスームーズに進められます。
しかも基本的に質問した翌日には返事がくるシステムになっているので、何日も待たされて勉強が進まない…という心配もありません。
このように収納マイスターを勉強する際には、SARAスクールの手厚いサポートを受けることができます。
通信講座にありがちな途中挫折の心配が少ないでしょう。
一人で勉強することに不安がある方でも安心して取り組めますね。
収納マイスター資格の難易度はそれほど高くない？その5つの理由
ここまで収納マイスターの概要として「どんな資格か」「取得方法」についてご説明していきました。
最後にお伝えする内容は、収納マイスター資格の難易度です。
プロ志向の資格ということで難易度の高さが気になりますよね。
結論から申し上げますと、収納マイスターの資格は独学で目指すのは難しいですが、通信講座で勉強する場合はそれほど難易度は高くないと言えます。
その理由は以下になります。
- 段階的に勉強するから
- 6ヵ月かけて勉強するから
- 学習サポートを受けられるから
- 合格ラインが低めだから
- プラチナコースは試験免除になるから
それでは1つずつご説明していきますね。
理由①段階的に勉強するから
収納に関する専門知識は決して簡単ではありません。
顧客に正しくアドバイスするためには、正しい専門知識を身につける必要があります。
収納系のハウツー本やテキストなどを見ると、難しそう…と感じる方は多いでしょう。
しかし、この講座では急にそのような難しいことを勉強するわけではありません。
初心者の方でもついていけるように、段階的に難しくなっていくカリキュラが組まれています。
以下が、初級編→中級編→上級編で勉強する具体的な内容になります。
| 初級編 | 中級編 | 上級編 |
| ・収納マイスターの仕事 ・収納マイスターの心得 ・収納マイスターのワークフロー ・収納の種類 ・メジャーの選び方 ・定規の選び方 ・クローゼットの測り方 ・押入れの測り方 ・隠す収納、見せる収納のテクニック |
・押入れの収納 ・クローゼットの収納 ・キッチンの収納 ・リビングルームの収納 ・玄関の収納 ・代表的なヒールの種類 ・表的なパンプスの種類 |
・衣類の収納 ・本、雑誌、新聞の収納 ・ハンドメイド収納家具 ・オーダーメイド収納家具 ・間取りと収納 ・ライフスタイルと収納 |
例えば上級編の「間取りと収納」の項目は難しそうに感じますよね。
しかし、初級編で、収納の仕事にする時に必要に道具や、クローゼット・押入れの測り方についてきちんと学びます。
そのため、上級編に進む頃には、間取りから考える収納方法について、スムーズに理解できるようになっているでしょう。
また、きちんと基礎から勉強することで、今まで断片的に持っていた知識が、より深まるという面白さもあります。
例えば、何となくきれいに収納するテクニックを知っていても、それを応用するのは難しいかもしれません。
このカリキュラムなら初級編で「隠す収納、見せる収納テクニック」を学ぶので、きれいに見せる収納のバリエーションを広げることができます。
このような面白い発見をしながら勉強できるので、難しい知識でも習得しやすいでしょう。
理由②6ヵ月かけて勉強するから
さらに収納マイスターの資格勉強は、たっぷり6ヵ月のカリキュラムが組まれています。
- 1～2ヵ月目：初級編
- 3～4ヶ月目：中級編
- 5～6ヶ月目：上級編
さきほどのカリキュラムをこのように時間をかけて進めるので、難易度の高さを感じなくなるでしょう。
たっぷり6ヵ月のカリキュラムは他の片付け資格と比べても長いほうです。
例えば、「片づけ収納スペシャリスト」のカリキュラムは1ヵ月が目安です。
このように短期間で勉強する資格だと、難しさを感じるかもしれませんね。
理由③学習サポートを受けられるから
さらに難易度が低いと感じられる理由は、学習サポートを受けられるからです。
上の章でお伝えしたように、「5回の添削指導」「上限なしの質問サービス」がついています。
勉強を進めていて難しさを感じた場合には、頻繁に質問すれば良いでしょう。
- テキスト内容で理解できない部分がある
- 問題集の答えが、解説を見ても理解できない
このような疑問があれば、その都度質問し、解決しながら進めていけますね。
また添削指導も多いので、もしきちんと内容を理解できていない場合には、きちんと指摘してもらうことができます。
苦手分野があっても、それを克服しながら進められるでしょう。
理由④合格ラインが低めだから
また、資格試験の合格ラインが低めという点もポイントです。
収納マイスターで身につける知識は簡単ではありません。
しかし、その知識を100%覚え込む必要はありませんのでご安心ください。
試験に合格するための得点率は70%以上です。
満点を取る必要はありません。
もしどうしても難しい分野がある場合は、その部分は諦めることもできるでしょう。
そのぶん他の分野は必ず解けるように勉強しておく、という対策が立てられますね。
これも、収納マイスターの難易度がそれほど高くない理由の1つと言えるでしょう。
理由⑤プラチナコースは試験免除になるから
最後にご紹介するポイントは、「プラチナコース」は試験免除になることです。
上の章でもお伝えしたように、「基本コース」は試験を受けて合格点を取る必要がありますが、「プラチナコース」は試験は免除されます。
もちろん、5回の添削課題の提出、さらにカリキュラム終了後に課題提出をする必要がありますが、きちんと勉強していれば問題ないでしょう。
試験は難易度が高そう…と心配な方はプラチナコース」を選んでおけば安心ですね。
収納マイスターとはプロ志向の資格ながら難易度は低めの資格
(画像出典：SARAスクール)
今回は収納マイスターの概要として、「収納マイスターとは」「取得方法」「難易度」についてご紹介してきました。
収納マイスターとは、片付けが上手くできない人をサポートする収納の達人であることを認める資格です。
覚える内容は決して簡単ではありませんが、通信講座SARAスクールで勉強すれば、比較的簡単に取得できる資格と言えるでしょう。
「収納や片付けに関する専門的な知識を網羅的に備えたい」「でも難易度が高い資格は自信がない…」という方におすすめの資格です。