収納マイスターが初心者から仕事に活かしたい方まで幅広い方に人気の資格です。
難易度はそれほど高くないこともあり、挑戦してみようとお考えの方は多いでしょう。
しかし取得に向けた勉強方法について迷っている方もいるのではないでしょうか。
収納マイスターを取るためには「独学」「通信講座」の2つの勉強方法があります。
独学は、受験料金だけという大きなメリットがありますが、過去問がないため効率的な勉強は難しいです。
一方通信講座は受講料はかかりますが、効率よく勉強きるメリットがります。
このような要素以外にも、それぞれメリットデメリットがありますので、ご紹介したいと思います。
「独学」「通信講座」のメリットデメリットがわかると、あなたの場合は、どちらの勉強方法が向いているか判断できるでしょう。
収納マイスターのおすすめ勉強方法は?
収納マイスター資格を取るためには、年に6回実施の試験日程に合わせて自宅で試験を受ける必要があります。
しかしその受験までの勉強方法は「独学」か「通信講座」から選ぶことができます。
そのため、以下のように迷っている方は多いでしょう。
独学は過去問がないから難しい?
過去問がある試験の場合は、それを見て対策を立てることができます。
そのため、独学でも勉強しやすいでしょう。
しかし収納マイスター資格の過去問は残念ながら公表されていません。
独学で勉強するのは難しいように思いますよね。
独学で学ぶメリットは何があるのでしょうか。
通信講座は受講料が高い?
通信講座の場合は受講料が高いという問題がありますよね。
数万円もの受講料を払うのはハードルが高いと感じる方は多いでしょう。
通信講座を選ぶのであれば、メリットが多いことを確認しておきたいですね。
納得できるメリットが多いのであれば、費用がかかっても仕方ないでしょう。
漠然と「独学は過去問がないから無理」「通信講座は高いから無理」というイメージがある方は多いでしょう。
しかし、それ以外にどんなメリットデメリットがあるのかピンとこない方もいると思います。
適当にどちらかの勉強方法を選んでしまうと「やはりこの勉強方法は合っていなかった…」と後から思うかもしれませんね。
そうならないために、次の章では「独学」「通信講座」のメリットデメリットを詳しくご説明したいと思います。
収納マイスター資格の2つの勉強方法を解説!独学と通信講座のメリットデメリット
収納マイスター資格を取るためには、独学で勉強するか、通信講座で勉強することになります。
どちらの勉強方法を選ぶかによって、スムーズに資格を取得できるかが変わってきますので、よく考えてから選ぶ必要があります。
どちらもメリットデメリットがありますので、それを理解して、あなたに合った勉強方法を選びましょう。
収納マイスターを独学で目指すメリットデメリット
まずは、独学で収納マイスターを目指す勉強方法から見ていきましょう。
メリットは「受験料しかかからない」「思い立ったらすぐ受験できる」「マイペースで勉強できる」です。
デメリットは「過去問が非公開で試験範囲がわからない」「勉強の進め方がわかりにくい」「テキストを探す必要がある」でしょう。
1つずつ詳しくご説明しますね。
メリット①受験料しかかからない
独学の一番のメリットと言えるのが、受験料しかかからないことです。
まずは独学の概要をご覧ください。
資格試験申込み方法 | ネットから申し込む |
受験日程 | 年6回(偶数月) |
受験方法 | 在宅受験 ※期日までに解答用紙を提出 |
合格基準 | 70%以上の得点 |
合格率 | 非公開 |
受験料(税込) | 10,000円 |
トータル費用(税込) | 10,000円 |
このように、費用は受験料しかかかりません。
シンプルでわかりやすいですね。
通信講座との比較はこちらです。
取得方法 | 各費用(税込) | トータル費用(税込) |
独学 | 受験料10,000円 | 10,000円 |
通信講座SARAの「基本コース」 | 受講料59,800円+受験料10,000円 | 69,800円 |
このように、通信講座の場合はグンと費用が高くなりますね。
気軽に受けられる金額ではないでしょう。
一方独学の金額なら「気軽に受けられる」と感じる方が多いでしょう。
また、他の片付け系の資格の場合、必ず通信講座を受講することが条件のケースがあります。
その場合は必ず受講料がかかることになりますね。
収納マイスターは独学OK(通史講座を受けなくてもOK)なので、費用をおさえたい方に狙い目の資格でもありますね。
メリット②思い立ったらすぐ受験できる
独学のメリットは思い立ったらすぐに受験できるところです。
通信講座の場合はカリキュラムにそって約6ヶ月かけて勉強することになります。
そのカリキュラムがすべて終わってから受験することになるので、かなり時間がかかります。
独学の場合はいつでも資格試験に申し込むことができます。
片付けに関して勉強したことがある方なら、勉強せずに受験することもできるでしょう。
収納マイスターの資格試験の実施は年に6回。
偶数月に実施されています。
例として、2023年2月の試験日程分をまとめましたのでご覧ください。
試験期間 | 2023年2月20日〜25日 |
受験申込み期間 | 2023年1月1日〜31日 |
受験票・試験問題・解答用紙発送日 | 随時 |
答案提出期限 | 2023年2月28日 |
合否発表日 | 2023年4月10日 |
このように、試験後1ヵ月半ほどで合否がわかることになりますね。
- 収納マイスターの資格を取ってすぐに就職活動したい
- 今の仕事で収納マイスターの資格をすぐに活用したい
このように急ぎで資格を取りたい場合は、独学が便利ですね。
年に数回しか試験が実施されていない資格もありますが、収納マイスターは年6回なので比較的受けやすいでしょう。
メリット③マイペースで勉強できる
さらにマイペースで勉強できるメリットもあります。
通信講座で勉強する場合は、以下のようなシステムになっています。
学習期間 | 6ヶ月(最短2ヶ月) |
カリキュラム | 1~2ヵ月目:初級編 3~4ヵ月目:中級編 5~6ヵ月目:上級編 |
添削課題 | 5回 |
このように学習期間が大体決まっていて、単元が終わるごとに添削課題を提出する必要があります。
このように日程が決まっていると、面倒に感じる方もいるでしょう。
仕事が忙しい時に課題提出に追われるのは嫌ですよね。
独学なら自分の好きなペースで進めることが可能です。
例えば仕事が繁忙期で忙しい時は、全く勉強しなくても良いでしょう。
反対に仕事が暇な時には、毎日1時間ほど集中的に勉強するなど、好きなタイミングで勉強することができます。
また独学だと課題提出がないので、勉強に追われることがないメリットもあります。
時間や課題に追われると勉強が続くか不安という方は、独学が向いていますね。
デメリット①過去問が非公開で試験範囲がわからない
ここからはデメリットをお伝えしましょう。
独学の最大のデメリットは過去問が非公開ということです。
試験範囲がわからないため、効率よく勉強することができないでしょう。
この資格を主催している「日本生活環境支援協会」は過去問を公表していません。
通信講座のテキストは資格試験に対応した内容になっているので、効率よく勉強できます。
しかし独学の場合は片付けに関する知識を網羅的に勉強することになるため、一から勉強する場合はかなり時間がかかるでしょう。
せっかく時間をかけて勉強しても、まったく出題されなかった…という可能性も大いにありますね。
デメリット②勉強の進め方がわかりにくい
そもそも、収納マイスター資格を取るための独学はどうやって進めれば良いの?という方もいるでしょう。
通信講座の場合は以下のような流れで勉強を進めます。
- テキストを読む
- 練習問題を解いて理解度をチェック
- わからない部分があればメールで質問する
- 添削課題を解いて提出する(全5回)
- 添削指導を確認して復習する
このような流れで進めるので、勉強方法に迷うことがないでしょう。
しかし独学の場合は進め方に決まりはありません。
基本的にはテキストを購入し、それを読んで勉強することになるでしょう。
しかし、問題集や課題提出がないとアウトプットすることができません。
本当に知識を得られているのか不安になり、思うように進められないかもしれませんね。
デメリット:③テキストを探す必要がある
独学の場合は自分でテキストを入手して勉強することになります。
このテキスト探しが大変でしょう。
実際の店舗で購入する場合は中身が読めることがありますが、通販だと読めないことがほとんどですよね。
的確な内容の書籍を見つけるのは難しいでしょう。
例えば、以下のような書籍は収納マイスター資格の勉強に向いているという口コミが見られます。
整理収納アドバイザー公式テキスト 一番わかりやすい整理入門
覚えておきたい!収納・片づけの基本108 覚えておきたいシリーズ (別冊ESSE)
しかし、収納マイスター資格のための本ではないので、テスト範囲がバッチリ書かれているわけではないでしょう。
参考にすることはできても、十分な試験対策をするのは難しいと言えます。
収納マイスターを通信講座で目指すメリットデメリット
ここからは収納マイスターは通信講座を利用して目指す場合を考えていきます。
この勉強方法には「効率よく勉強できる」「カリキュラムが充実している」「サポートを受けることができる」というメリットがあります。
しかし「受講料がかかる」「受講期間が長い」「課題提出が大変」というデメリットがあるでしょう。
詳しくご説明していきますね。
メリット①効率よく勉強できる
独学の場合は過去問や試験範囲がわからない状態の中で勉強するため、非効率と言えます。
一方収納マイスターの通信講座SARAスクールで勉強する場合は、本試験の出題範囲に応じたテキストで勉強するので、とても効率よく勉強できます。
収納マイスターの資格試験では以下のようなことが出題されることが公表されています。
- リビングルームの収納について
- 押入れの収納について
- クローゼット収納について
- キッチン収納ついて
- 玄関収納について
- 本・雑誌・新聞の収納について
- 靴の収納について
- 写真の収納について
- 手紙・ハガキの収納について
- 収納家具について
このように範囲が広く、収納に関わるすべての項目と言えるほどです。
これを独学で勉強しようと思ったら、膨大な時間がかかるでしょう。
通信講座ならこの中から試験に出る重要なポイントだけをピックアップして学ぶことができます。
無駄に広範囲を勉強することがなく、試験に必要な部分だけ勉強するので、忙しい方にも嬉しい勉強法と言えますね。
さらにSARAスクールの「プラチナコース」は「基本コース」より2万円ほど受講料が高いのですが、そのぶん試験免除で資格が取れるというメリットがあります。
もちろん課題提出などは必須なので、きちんとカリキュラムに沿って勉強する必要はあります。
しかしより効率的に資格を取りたい方は試験免除の「プラチナコース」を選ぶことも可能です。
メリット②カリキュラムが充実している
収納マイスターの通信講座SARAスクールのカリキュラムはとても充実した内容です。
これも通信講座ならではのメリットと言えるでしょう。
収納マイスターの資格試験に合わせた内容が学べるだけではありません。
収納マイスターとして知っておきたい知識を網羅的に学ぶことができるでしょう。
カリキュラムは初級編、中級編、上級編があり、それぞれ2ヵ月ずつの学習期間が設定されています。
以下が実際に勉強する内容です。
初級編 | 中級編 | 上級編 |
・収納マイスターの心得 ・収納マイスターの仕事 ・隠す収納、見せる収納のテクニック ・収納の種類 ・メジャーの選び方 ・定規の選び方 ・クローゼットの測り方 ・押入れの測り方 ・収納マイスターのワークフロー |
・クローゼットの収納 ・押入れの収納 ・代表的なヒールの種類 ・表的なパンプスの種類 ・キッチンの収納 ・リビングルームの収納 ・玄関の収納 |
・本、雑誌、新聞の収納 ・衣類の収納 ・ハンドメイド収納家具 ・オーダーメイド収納家具 ・間取りと収納 ・ライフスタイルと収納 |
このように収納マイスターになるための知識がしっかり網羅されていますね。
独学とは違い「この部分だけ勉強しておけば大丈夫」というカリキュラムが組まれているので、安心して勉強できるでしょう。
主婦向けの片付け資格も多いですが、収納マイスターはプロとして働くことも目指せる資格です。
そのためには、独学で中途半端な知識になってしまうより、通信講座でしっかり勉強しておきたいですね。
こちらの記事「収納マイスターは仕事に活かせる?」では、実際にどんな仕事に活かせる資格なのかお話しています。
興味がある方はぜひご覧ください。
メリット③サポートを受けることができる
通信講座で勉強する場合には、サポートを受けられるメリットもあります。
収納マイスターの通信講座SARAスクールでは、専属のスタッフが受講生をサポートする「メール質問」サービスを行っています。
これも独学にはない嬉しいメリットと言えるでしょう。
しかし、SARAスクールのメール質問サービスは「何回でもOK」という良心的なシステムになっています。
- テキストの内容で理解できない部分があった時
- 問題集の問題について、解答を見ても理解できない時
- 試験に関する質問がある時
例えばこのような時には、気軽に質問することができます。
メールなので好きな時に送っておける便利さもありますね。
片付けの勉強は意外と奥が深いため、わからない部分が出てくることがあるでしょう。
ネットなどで探しても、なかなか答えは見つからないため、独学だと行き詰ってしまうかもしれませんね。
通信講座ならそのようなストレスなく勉強を進められるでしょう。
デメリット①受講料がかかる
ここからはデメリットについて見ていきたいと思います。
まず1つ目の難点はやはり受講料がかかるということです。
取得方法 | 各費用(税込) | トータル費用(税込) |
独学 | 受験料10,000円 | 10,000円 |
通信講座SARAの「基本コース」 | 受講料59,800円+受験料10,000円 | 69,800円 |
通信講座SARAの「プラチナコース」 | 受講料79,800円 | 79,800円 |
このように、独学の場合は受験料だけですが、通信講座は受講料がかかります。
これまで見てきたように、テキスト、カリキュラム、サポート体制を受けるための費用なので仕方ないでしょう。
しかし独学の場合を比較すると受講料の高さに不満を抱く方は多いと思います。
また、この受講料は他の片付け資格の通信講座と比較してもやや高い設定になっています。
片付け資格を取るための通信講座の受講料の相場は大体5万円ほどになりますが、収納マイスターは上表にあるように高いですね。
実はこれには理由があります。
このコースは収納マイスターの勉強だけでなく、「整理収納インストラクター」資格の勉強も含まれています。
「プラチナコース」の場合は、カリキュラムが終わると、試験免除で2つの資格を同時に取ることができます。
「基本コース」の場合は、受験料を払えば「整理収納インストラクター」も受験可能です。
このように2資格に同時対応したコースなので高い設定になっているのです。
この2つのコースの違いはやや複雑ですので、ここでお話すると長くなってしまうでしょう。
こちらの記事「収納マイスターの料金は?コース別費用を解説」で詳しくご説明したいと思いますので、ぜひご覧ください
デメリット②受講期間が長い
通信講座の難点と言えるのは、受講期間が長いことでしょう。
上の章でもお伝えしたように、カリキュラムの期間は6ヵ月とされています。
もちろんもっと早く進めても良いのですが、課題提出は必須なので、3ヵ月程度はかかると思ったほうが良いでしょう。
カリキュラムが終わった後に試験を受けることになるため、かなり時間がかかるかもしれません。
具体的にはこのような流れになります。
例えば7月から勉強を始めたとしましょう。
- 7月~12月:カリキュラムに沿って勉強
- 1月:受験申込
- 2月:受験
- 4月:合否発表
このように勉強を始めてから10ヵ月後に資格取得という流れになるでしょう。
急ぎで資格を取りたい方には向いていないかもしれませんね。
デメリット③課題提出が大変
最後にお伝えするデメリットは、課題提出が大変ということです。
収納マイスターのSARAスクールは手厚いサポート体制が特徴です。
そのため、5回も添削指導を受けることができます。
しかしこれはメリットでありながらデメリットでもあるでしょう。
仕事が忙しい方、子育て中でじっくり時間が取れない方などの場合は、課題提出がストレスになるかもしれません。
例えば、収納コーディネーター資格を取るための「通信講座ラーキャリ」の場合は課題提出が1回だけです。
さらに不要な場合は提出しなくてもOKというルールになっています。
そのような講座に比べると、ちょっと大変な感じがしますね。
収納マイスターの勉強方法「独学」「通信講座」が向いているのはこんな人
ここまで収納マイスター資格を取るための勉強方法について解説してきました。
「独学」「通信講座」のメリットデメリットがおわかりいただけたと思います。
最後にこの内容を踏まえて、それぞれの勉強方法が向いている方を見てみましょう。
勉強方法 | 独学 | 通信講座 |
メリット | ・受験料しかからない ・思い立ったらすぐ受験できる ・マイペースで勉強できる」です |
・効率よく勉強できる ・カリキュラムが充実している ・サポートを受けることができる |
デメリット | ・過去問が非公開で試験範囲がわからない ・勉強の進め方がわかりにくい ・テキストを探す必要がある |
・受講料がかかる ・受講期間が長い ・課題提出が大変 |
このような方におすすめ | ・費用をおさえたい ・急ぎで資格を取りたい ・時間や課題に追われると勉強が続くか不安 ・片付けに関する知識がある程度ある ・好きなテキストを探して勉強したい |
・忙しいから効率よく勉強したい ・「プラチナコース」で試験免除で資格を取りたい ・収納マイスターの知識を網羅的に勉強したい ・質問できる環境で勉強したい ・カリキュラムに沿ってじっくり勉強したい ・課題があったほうが勉強しやすい |
独学、通信講座は、それぞれこのような方に向いていると言えるでしょう。
単純に「費用をおさえたいから独学」「試験範囲がわかるか通信講座」ではなく、さまざまなメリットデメリットを考慮していただくと良いと思います。
納得した勉強方法で収納マイスター資格を目指してくださいね。
収納マイスターを目指すためには「独学」「通信講座」の勉強方法を比較しよう
(画像出典:SARAスクール)
今回は収納マイスター資格を目指すための勉強方法について解説してきました。
通信講座の受講が必須の資格もありますが、この資格は独学で受験だけすることもできます。
しかし過去問や公式テキストが市販されているわけではないので、ハードルが高い勉強方法と言えるでしょう。
一方通信講座の場合は、受講料は高いですが、より確実に資格取得を目指せるでしょう。
今回お伝えしたメリットデメリットを考慮していただき、スムーズに資格取得を目指せる方法を考えてみてくださいね。