収納マイスターと整理収納アドバイザーの違いは？項目別に比較解説！

収納のプロであることが認められる資格「収納マイスター」。

初心者からプロとして活動したい方まで多くの方が取得されている資格ということで、気になっている方もいると思います。

しかし最近はさまざまな片付け資格があるため、本当に収納マイスター資格が良いのか迷っている方も多いでしょう。

片付け資格として有名な資格と言えば整理収納アドバイザーですよね。

多部未華子さん、DAIGOさんなど、有名人が取得していることでも有名です。

メジャーな片付け資格である整理収納アドバイザーと比較してみると、収納マイスターの良し悪しが見えてくるでしょう。

今回は収納マイスターを整理収納アドバイザーを比較しながら、どんな片付け資格なのか深掘りしたいと思います。

さまざまな角度から比較していきますので、あなたにとってメリットが多い資格はどちらなのか考えてみてくださいね。

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収納マイスターと整理収納アドバイザーの違いが知りたい

収納マイスター資格を取りたいと思っても、「もっと他に良い片付け資格があるのでは…」と思うと躊躇してしまいますよね。

資格を取るためには時間もお金もかかりますので、本当に取りたいと納得できる資格を選びたいもの。

収納マイスターと似た資格とした整理収納アドバイザーがあります。

知名度が高い資格なので、気になっている方も多いでしょう。

どちらも初心者からプロ志向の方まで対応している資格であり、収納のプロを名乗れる資格です。

しかし料金や取得方法など細かい部分は異なるため、「結局どっちが良いんだろう…」と迷ってしまいますよね。

収納マイスターと整理収納アドバイザーの違いを項目別に比較解説

収納マイスターと整理収納アドバイザーは、どちらも収納に関する専門知識を備えられる資格です。

自宅の収納を改善したいという主婦向けの資格でもあり、片付けを仕事にしていきたいという方に向けた資格でもあります。

どちらも通信講座を受講して取得を目指せる資格という点も共通しています。

しかし何となく似た資格というイメージがあっても、細かい相違点はわかりにくいですよね。

ここからは、そんな2つの資格の違いをハッキリさせるために、あらゆる項目を比較解説したいと思います。

まずは2つの資格の比較表を作りましたのでご覧ください。

このように、同じ項目もありますが、異なる項目も多いことがおわかりいただけると思います。

それではそれぞれの内容10項目に分けて詳しくご説明したいと思います。

級・認定団体

この2つの資格は似ているため、認定機関が同じと思われがちですが、違う団体が主催しています。

級についても異なりますのでご注意ください。

整理収納アドバイザーは、ハウスキーピング協会が主催しています。

詳しくご説明しましょう。

収納マイスターの場合

収納マイスターを主催するのは日本生活環境支援協会。

住まい、美容、健康、手芸、ペットなど日々の生活にかかわるさまざまな資格を主催している団体です。

40以上の資格を主催している大きな団体となっています。

その中でも人気が高いのが収納マイスターです。

この資格は、級は分かれていません。

整理収納アドバイザーの場合

整理収納アドバイザーを主催するのはハウスキーピング協会です。

片付け資格を主催する団体は複数ありますが、その中でも知名度が高いのがこちらの団体となっています。

整理収納アドバイザーは3級、2級、準1級、1級と分かれているのが特徴です。

3～準1級は認定機関「ハウスキーピング協会」の講座を受講することで取得できますが、1級はさらに筆記試験と実技試験が必要になります。

準1級と1級を取るためには、下の級を取得していることが条件です。

また、ここでご紹介するユーキャンの講座は2級と準1級を同時に取ることができます。

ちょっとわかりにくいかもしれませんので、下の票にまとめました。

このように、取得方法は2通りあります。

ハウスキーピング協会が実施する認定講座を受講して取得する方法もありますが、2級と準1級に関してはユーキャンの「整理収納アドバイザー講座」を受けることで同時取得が可能です。

今回の記事では、通信講座で取得できる収納マイスターと比較するために、ユーキャンの「整理収納アドバイザー講座」で準1級と2級を目指すケースをご紹介したいと思います。

このように、収納マイスターも整理収納アドバイザーも、実績のある団体が主催する資格です。

どちらも安心して目指せる資格と言えますね。

ただし級に関しては大きく違いがあります。

収納マイスターは級がありませんが、整理収納アドバイザーは3～1級まで分かれています。

1級に関しては別途試験が必要になることは心得ておきましょう。

シンプルに級がないほうが良いからは収納マイスター、上級を目指してステップアップしたい方は整理収納アドバイザーが向いていますね。

資格講座

次に、資格を取得するための通信講座について見ていきましょう。

どちらの資格も、通信講座を受講して勉強することが可能です。

収納マイスターの場合

収納マイスターは通信講座「SARAスクール」で取得することができます。

SARAスクールは女性のための通信講座となっており、趣味からビジネス資格まで17ジャンルもの資格が用意されている大手通信講座です。

収納マイスターの講座は、数ある講座の中でも特に人気の高い講座となっています。

整理収納アドバイザーの場合

整理収納アドバイザーを取得できる通信講座はユーキャンです。

CMでもお馴染みの、知名度、人気ともに高い通信講座となっています。

多部未華子さん、DAIGOさんは、ユーキャンの通信講座を受講して整理収納アドバイザーの資格を取得されていました。

このように、どちらの資格も、比較的規模の大きい通信講座で勉強することができます。

しかし知名度・実績ともにすぐれているのは、やはりユーキャンでしょう。

より有名な通信講座で勉強してみたいという方は、ユーキャンで取れる整理収納アドバイザーが良いですね。

勉強の流れ・学習期間・受講期間

続いて、取得取得の流れを見ていきたいと思います。

SARAスクールもユーキャンも基本の流れは同じです。

以下のような流れで勉強し、資格取得を目指します。

1. テキストを読む
2. 練習問題を解いて理解度をチェックする
3. わからない部分があればメール（もしくは書面）で質問する
4. 添削課題を解いて提出する
5. 添削指導を確認して復習する
6. 自宅でテストを受ける

このように、基本は、カリキュラムに沿ってテキストと問題集を使って勉強する流れになります。

1日15分など時間を決めて毎日する、週末にまとめて勉強する等、自分に合った方法で勉強を進める形です。

どちらの講座も、メールか書面で質問できるシステムになっていますので、勉強していてわからないことがあれが、質問しながら進めます。

さらに添削課題を提出してアドバイスを受けながら勉強するので、自分の理解度を客観的にチェックしてもらうことができるでしょう。

すべてのカリキュラムが終わったら、自宅で試験を受けて提出する流れです。

このような流れは基本的に同じですが、カリキュラム内容は異なりますので、見ておきましょう。

収納マイスターの場合

収納マイスターの場合は、以下のようなカリキュラムが設定されています。

• 1～2ヵ月目：初級編
• 3～4ヵ月目：中級編
• 5～6ヵ月目：上級編

このように、1～2ヵ月かけて基礎を学び、徐々にステップアップするカリキュラムとなっています。

6ヵ月かけて一通りのカリキュラムを終えるのが目安です。

ただし受講期間は12ヵ月と長めに設定されているので、忙しくて勉強が進められない方でも安心ですね。

また、このSARAスクールの収納コースのカリキュラムは、収納マイスターだけでなく、

「整理収納インストラクター」資格の勉強も含まれているのが特徴です。

この講座を受講すると、収納マイスター、整理収納インストラクターの2資格を同時に目指すことができます。

より幅広い片付け、収納知識を身に着けたい方は、ユーキャンよSARAスクールの講座が魅力的ですね。

整理収納アドバイザーの場合

整理収納アドバイザーの場合は、以下のようなカリキュラムが設定されています。

• 1ヶ月目：基礎知識を身に着ける
• 2ヶ月目：実戦的なスキルを磨く
• 3ヵ月目：2級試験にチャレンジする
• 4ヶ月目：準1級の試験にチャレンジする

こちらの講座では2級と準1級を目指すことができます。

そのため、はじめの1、2ヵ月で知識を身につけ、3ヶ月目には2級、4ヶ月目には準1級の勉強＋試験をするという流れになっていますね。

学習期間の目安は4ヵ月、受講期間は8ヵ月なので、収納マイスターより短期集中型と言えるでしょう。

このように勉強の流れは基本的に同じですが、収納マイスターのほうが勉強量が多い印象があります。

2つの片付け系資格の勉強が組み込まれているので、ボリュームは多め。勉強の設定期間も長めです。

整理収納アドバイザーのほうが、ややコンパクトなカリキュラムになっている感じですね。

ユーキャンの講座で勉強するのは2級と準1級の内容なので、易しめなのでしょう。

たっぷり時間をかけて幅広い知識を身に着けたいか方は収納マイスター、短期間で基礎的な知識を身に着けたい方は整理収納アドバイザーが良いでしょう。

受講料・受験料

次に気になる費用を比較したいと思います。

資格取得にかかる費用は、講座の受講料と、資格試験を受けるための受験料が一般的です。

収納マイスターと整理収納アドバイザーの費用を見ていきましょう。

収納マイスターの場合

収納マイスター資格を取るためには、SARAスクールの通信講座にかかる費用と受験料がかかります。

しかし、この通信講座では「基本コース」と「プラチナコース」があり、それぞれ費用異なりますのでご注意ください。

前提として、SARA収納講座では「収納マイスター」と「整理収納インストラクター」2種類の資格に対応しています。

基本コースも、プラチナコースも2つの資格の試験範囲を勉強することになります。

基本コースの場合は、カリキュラム終了後に別途試験を受けて、合格したら資格取得になります。

上表にあるように、「収納マイスター」と「整理収納インストラクター」それぞれの受験料がかかります。

もちろん「収納マイスター」だけ受験して資格取得を目指しても良いです。

プラチナコースの場合は、基本コースの受講料よりも高いですが、試験免除で2つの資格を取得することができます。

試験を受けたくない、2つの資格をどちらも取りたいという方は、プラチナコースがお得ですね。

収納マイスターの料金については、こちらの記事「収納マイスターの料金は？コース別費用を解説」もぜひご参考ください。

整理収納アドバイザーの場合

整理収納アドバイザー資格を取るためには、ユーキャンの通信講座の受講料だけになります。

このように、ユーキャンの整理収納アドバイザー講座は、一度に2級と準1級を取れるお得なコースとなっています。

受験料はあらかじめ受講料に含まれている形なので、試験の時に別途費用がかかることはありません。

シンプルでとてもわかりやすいですね。

整理収納アドバイザーの料金については、こちらの記事「整理収納アドバイザーの料金やトータル費用は？受験料の相場や年会費なども解説」もぜひご参考ください。

このように収納マイスター取得ににかかる費用は高めです。

片付け系資格の通信講座の平均費用は5万円ほどなので、だいぶ高いことがわかるでしょう。

SARAの収納講座は同時に整理収納インストラクター資格も取れる講座なので、設定金額が高めに設定されているのでしょう。

一方、整理収納アドバイザーの受講料は相場より安いくらいですね。

試験料込みとなっているところも魅力です。

多少費用が高くても、幅広い知識を備えたい、2資格同時に取りたい方は収納マイスターがおすすめです。

しかし費用をおさえて資格取得を目指したい方、シンプルな料金プランが良い方は、整理収納アドバイザーが向いているでしょう。

教材

次に、資格取得を目指して勉強するための教材を比較したいと思います。

SARAスクールもユーキャンも受講料に教材費が含まれているので、それぞれのコースに申し込むと、教材が送られてきます。

その中身を見てみましょう。

収納マイスターの場合

収納マイスターの教材は以下の4点です。

• テキスト2冊
• 問題集
• 模擬試験
• 添削課題

テキストは、初心者でも無理せずに学べる内容になっているのですが、さらに実践的な内容まで網羅されています。

問題集、模擬試験がついているので、アウトプット勉強もしっかりできるでしょう。

整理収納アドバイザーの場合

収納マイスターの教材は以下の5点です。

• テキスト3冊
• トレーニングブック
• 成功事例集
• ハンドブック
• 映像教材（DVD)

テキストは、すきま時間で無理なく勉強できるようにイラスト満載のわかりやすい内容となっています。

テキストと連動したトレーニングブックも、実践的な収納ノウハウを勉強するのに便利な教材です。

さらに成功事例集、ハンドブックといった、楽しく勉強できる副教材も充実しています。

また映像教材もついているのが特徴です。

整理収納アドバイザーの実際の仕事ぶりなどが収録されているので、イメージを膨らましながら勉強できるでしょう。

このように、どちらの資格も教材も充実した内容です。

しかし大手ユーキャンということで、やはりユーキャンの整理収納アドバイザーの教材のほうが充実した内容と言えるでしょう。

映像教材がついているところがポイントですね。

資格取得後も、長く使える教材が揃っています。

教材のボリュームにこだわりたい方は、ユーキャンのほうがおすすめ度が高いですね。

学習期間・受講期限

次に学習期間、受講期限についてご説明しましょう。

どの通信講座でも、カリキュラムを進める目安の「学習期間」と、サポートなどが受けられる期間「受講期限」をもうけています。

2つの資格の違いを見てみましょう。

収納マイスターの場合

学習期間は6ヵ月、受講期限は12ヵ月となっています。

上の章でご説明したように、初級、中級、上級と、それぞれ2ヵ月ずつかけて勉強するので長めに設定されています。

さらに受講期限も12ヶ月と長いので、ゆっくり勉強できるでしょう。

整理収納アドバイザーの場合

学習期間は4ヵ月、受講期限は8ヵ月となっています。

収納マイスターと比べると短いですね。

しかし、他の片付け資格の場合は、1～2ヵ月程度の勉強で取得を目指す場合もあります。

4ヵ月あれば無理なく勉強できるでしょう。

このように学習期間および受講期限は、収納マイスターのほうが短めに設定されていますね。

2資格分の知識を学ぶため、比較的時間をかけて勉強する必要があるでしょう。

じっくり勉強に取り組みたい方は収納マイスター、時短学習したい方は整理収納アドバイザーが向いているでしょう。

添削指導・質問

次に比較するには、添削指導や質問についてです。

通信講座での勉強の流れは、テキストを読んで問題集を解くという流れですが、さらに添削指導を受けることになります。

さらに質問サービスも完備されています。

それぞれの資格の違いを見ていきましょう。

収納マイスターの場合

収納マイスターの通信講座では、5回もの添削指導があります。

これは他の通信講座を比較しても多いと言えます。

例えば、「収納コーディネーター」資格を取れる通信講座ラーキャリでは添削指導は1回だけでした。

収納マイスターの講座はかなり手厚いと言えますね。

さらに質問サービスも充実しています。

メールか紙に書いて郵送することができるのですが、質問回数に上限がありません。

好きなだけ質問できるので、ちょっとしたことでも質問することができますね。

勉強をスムーズに進められるでしょう。

整理収納アドバイザーの場合

整理収納アドバイザーの通信講座では、添削指導は3回。

質問は1日3回までという上限があります。

これは収納マイスターに比べると物足りなく感じますが、一般的な通信講座のサービス内容うと言えるでしょう。

このように、学習サポート体制は収納マイスターのほうが手厚いと言えるでしょう。

通信講座は基本的に自宅で一人で勉強することになります。

孤独な勉強が不安…という方は、収納マイスターのほうが勉強しやすいかもしれませんね。

しかし、整理収納アドバイザーも大手ユーキャンなので、十分なサポートは受けられるでしょう。

試験内容

最後に試験内容について比較したいと思います。

どんなに充実したカリキュラムでも、受講料が安くても、最終的に受験に受からなければ意味がありません。

スムーズに受験できる内容なのか確認しましょう。

収納マイスターの場合

収納マイスターの場合は試験日程が決まっています。

年に6回、偶数月に実施されています。

例えば、2023年2月の試験日程は以下です。

このように申込期間や試験期間が決まっているので、それに合わせて受験する必要があります。

在宅受験ではありますが、仕事が忙しい方などは、スケジュール調整がちょっと大変かもしれませんね。

合格率は公表されていませんが、合格基準は70%以上と難易度はあまり高くありません。

収納マイスターの難易度は、こちらの記事「収納マイスターとはどんな資格？難易 度を解説」も合わせてご覧ください。

整理収納アドバイザーの場合

整理収納アドバイザーは収納マイスターのように試験日程が決まっていません。

受講期間中ならいつでも好きなタイミングで受講できるので気楽ですね。

在宅受験、合格基準や合格率も収納マイスター同様です。

マークシート式なので、さらに難易度は低いと言えるでしょう。

このようにどちらも資格も在宅受験なので、テキストなどで見直しが可能です。

合格基準もそれほど高くありませんので、きちんと勉強していれば合格点が取れるでしょう。

しかし、収納マイスターの場合は試験日程が決まっているため、やや大変さがありますね。

スケジュール調整が難しい方の場合は、整理収納アドバイザーのほうが試験を受けやすいでしょう。

収納マイスターも整理収納アドバイザーも目指しやすい資格

(画像出典：SARAスクール)

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今回は収納マイスターと整理収納アドバイザーの2つの資格を比較解説してきました。

収納マイスター資格を取りたいと思っても、他の資格との違いが気になる方は多いでしょう。

そこでメジャーな人気資格である整理収納アドバイザーと比べてみました。

あらゆる角度から比較してみた結果、どちらも資格も良い面があるため、甲乙つけがたいことがわかりました。

今回ご紹介した違いを考慮していただき、あなたにとってメリットが多い資格はどちらなのか考えてみてくださいね。

納得できる資格を選ぶことで、勉強にも力が入るでしょう。