整理収納アドバイザーとして活動するためには、1級試験にチャレンジする必要があります。
3級や2級は講座を受講して簡単なテストを受けるだけで取得できますが、1級は本格的な筆記試験、実技試験を受ける必要があります。
そこで気になるのが、過去問や試験資料についてですよね。
合格を目指すためには、事前に例題などに慣れておく必要があります。
今回の記事では、整理収納アドバイザー1級の1次試験の過去問、2次試験の試験資料について解説したいと思います。
結論から申し上げますと、1次試験の過去問はありません。
しかし例題を解けるコンテンツがありますのでご紹介したいと思います。
2次試験に向けた試験資料の要約もお伝えしましょう。
1級試験に不安がある方も、あらかじめ過去問対策方法を把握しておくと、安心して試験勉強に取り組めるでしょう。
整理収納アドバイザー1級の過去問は?
整理収納アドバイザーは3級や2級もありますが、1級を取得しないと「整理収納アドバイザー」を名乗り活動することはできません。
つまり1級試験は「整理収納アドバイザーとして活動できるか」を見極められるものなので、やや難しい内容となっています。
そのため、以下のような疑問がある方は多いでしょう。
1 級1次試験の過去問はある?問題や例題を知りたい
整理収納アドバイザー1級の1次試験は筆記試験です。
100問出題され、70点以上で合格。
試験範囲は準1級認定講座のテキストから出題とされています。
準1級認定講座のテキストは、2級公式テキストの内容を踏まえているため、結局2級と準1級のテキストすべてが試験範囲となります。
かなり範囲が広いので、過去問や例題を見て、的を絞った勉強をしたいですよね。
1級2次試験資料は?プレゼン内容を知りたい
2次試験は実技試験になります。
事前に研究資料を作り提出。当日はその資料を見ながら発表する形になります。
普段プレゼンをする習慣がない方には、ちょっとハードルが高いかもしれませんね。
試験資料などの情報があれば、事前に見て予習しておきたいですね。
整理収納アドバイザー1級を目指したいと思っても、このように試験問題についての疑問があると、なかなか踏み出せません。
そこで次章からは、整理収納アドバイザー1級の「筆記試験」「実技試験」に分けてご説明したいと思います。
整理収納アドバイザー1級の過去問解説!1次試験の問題・例題を解く方法
整理収納アドバイザー1級に合格するためには、まず1次試験に合格する必要があります。
1次試験合格者は2次試験に進むことができます。
1次試験は選択式の筆記試験です。
東京、大阪などの会場で受験する方法と、全国にあるテストセンターでコンピューターを使って受験するCBT試験があります。
以下に概要をまとめましたのでご覧ください。
会場試験 | CBT試験 | |
試験形態 | 筆記試験(マークシート方式) | CBT試験 |
受験料(税込) | 14,300円 | 18,700円 |
会場 | 東京、大阪 | 全国にある約300箇所のCBTテストセンター |
日程 | 月に数回 | ほぼ毎日 |
合格発表 | 約1ヶ月 | 試験終了後 |
出題 | 100問 準1級認定講座のテキストから出題 |
|
試験時間 | 60分 | |
受験資格 | 準1級取得者 | |
合格基準 | 70%以上 | |
合格率 | 70~80% |
このように、試験形態、受験料などは異なりますが、試験に内容は同じになりますのでご安心ください。
東京、大阪会場に行ける方は会場試験、それ以外の方はすべてCBT試験という感じですね。
問題は「〇×形式」「選択形式」「穴埋め形式」となっており、記述式の問題はありません。
それでは、この筆記試験の過去問はあるのでしょうか。
1次試験の過去問は無し
1次試験は100問も出題される上に、試験範囲も広いので過去問で的を絞った試験対策をしたいですよね。
しかし、残念ながら1次試験の過去問はありません。
整理収納アドバイザーの認定機関「ハウスキーピング協会」は過去問を公表していませんでした。
しかし、過去問はありませんが、過去問に近い問題、例題を解く方法がありますのでご紹介しましょう。
1次試験の問題・例題を解く方法および対策
1次試験の筆記試験の過去問は公表されていませんが、公式に「例題」は提供されています。
無料で見れるコンテンツと有料コンテンツがありますので、それぞれご紹介したいと思います。
1次試験例題の無料コンテンツ「整理収納アドバイザー1級1次試験対策ビデオ」
まずはじめに、1次試験の例題をチェックできる無料コンテンツをご紹介します。
以下の流れで進んでください。
ハウスキーピング協会公式サイト
↓
「講座案内」
↓
「整理収納アドバイザー1級」
↓
「整理収納アドバイザー1級1次試験対策ビデオ 今なら無料公開中!」
こちらには、無料で視聴できる「学習のポイント」「合格のコツ」などを解説している動画があります。
どなたでも無料で見れる動画です。
この中に「1次試験 例題」という動画があり、例題を解説する内容を見ることができますう。
- 〇×形式
- 選択形式
- 穴埋め形式
この3つのそれぞれの例題を紹介している動画です。
数分だけの内容ではありますが、実際の問題の雰囲気がわかるのでチェックしておきましょう。
ハウスキーピング協会が公式に発信している情報というところもポイントですね。
しかし、この情報はやはり無料ということで、情報量は少ないです。
もっと例題の情報を知りたい方は、次の有料コンテンツを利用いましょう。
1次試験例題の有料コンテンツ「1級1次試験対策 オンライン学習サイト」
こちらもハウスキーピング協会が発信しているものです。
1級1次試験対策のためのオンライン学習サイトとなっています。
以下の流れで進んでください。
ハウスキーピング協会公式サイト
↓
「講座案内」
↓
「整理収納アドバイザー1級」
↓
「整理収納アドバイザー1級1次試験対策ビデオ 今なら無料公開中!」
↓
「1級1次試験対策 オンライン学習サイト」
先ほどの無料動画の下から進むことができます。
概要をまとめましたのでご覧ください。
内容 | 整理収納アドバイザー1級1次試験の出題内容に対応したWeb学習サイト ※約300問の試験類似問題を解ける |
料金(税込) | 2,400円 |
利用期間 | 支払いより90日間 |
学習内容 | 第1章:整理収納のファシリテイトスキル 第2章:整理収納ファシリテイトのための基礎理論 第3章: 整理収納ファシリテイトのための基礎知識 第4章:整理収納ファシリテイトの実践スキル 第5章:職場の整理収納 まとめ:整理収納全般 |
このように費用はかかるのは難点ですが、内容を見るとかなりコスパは良いといえます。
注目は約300問の試験類似問題を解けるところですね。
さきほどご紹介した無料コンテンツは数問だけですが、こちらはたっぷり300問です。
こちらもハウスキーピング協会が公式に提供しているものなので、信憑性が高く、試験対策にはバッチリでしょう。
しかもスマホで解くことができて、解説もそのままチェックできる内容になっています。
繰り返し解くことで、理解に定着にも繋がるのでおすすめです。
その他にも試験対策に役立つ情報が満載なので、1級を目指す方はぜひ活用したいですね。
1次試験CBT試験の問題サンプルコンテンツ
ここまで1次試験の例題をチェックできる無料・有料コンテンツをご紹介してきました。
次にご紹介するのは例題ではありませんが、CBT試験の問題サンプルです。
CBT試験とは、全国にあるテストセンターにて受ける試験で、パソコンを使いマウスでクリックしながら問題に答えていくものです。
筆記試験のマークシート問題のパソコン版と思っていただくと良いのですが、経験がないと戸惑ってしまうかもしれません。
問題は解けるのに、CBT試験のシステムに戸惑ってしまったら勿体ないですよね。
そこでこのCBT試験の問題サンプルを見れるコンテンツをご紹介しておきたいと思います。
以下の流れで進みましょう。
ハウスキーピング協会公式サイト
↓
「講座案内」
↓
「整理収納アドバイザー1級」
↓
「1次試験」
↓
「CBT試験」
↓
「試験のイメージ動画」
こちらの動画で見れるのは以下のような内容です。
- どのように試験を開始するのか
- 試験中に使える機能
- どのような選択式問題が出題されるのか
このような内容が見れるで、過去対策の一環としてチェックしておくと良いでしょう。
CBT試験についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事「整理収納アドバイザーcbt受験について解説」をご覧ください。
整理収納アドバイザー1級の過去問解説!2次試験研究資料の手引き
ここまで整理収納アドバイザー1級1次試験の例題をチェックする方法をご紹介してきました。
過去問はありませんが、十分な試験対策ができるでしょう。
ここからは2次試験に関する情報をお伝えしていきます。
2次試験は実技試験です。
まずは概要をまとめましたのでご覧ください。
試験形態 | ・研究発表および口頭試問 ※個別試験 |
研究内容 | テーマとクライアントを決め、「作業編」「提案編」のどちらかを選択する |
提出資料 | 枚数:表紙+A4 相当の資料 10 ページまで 形式: Word、Excel、PowerPoint のいずれかのファイル形式 または PDF |
試験時間 | 15分 ※研究発表(10分)と口頭試問(5分 |
受験料(税込) | 19,800円 |
会場 | ・会場:東京、大阪、名古屋、福岡 ・オンライン(Zoom) |
合格基準 | 70%以上 |
合格率 | 80~90% |
このように「作業編」「提案編」のどちらかのテーマを決め、研究発表をする実技試験です。
この試験のポイントはとにかく事前にきっちりと「研究資料」を作ることです。
試験当日はその資料に沿って述べるだけなので、それほど難しいものではないでしょう。
資料が作り込んであれば、試験官から口頭試問にもスムーズに答えられるはずです。
過去問ではなく「手引き」を参考に
整理収納アドバイザー1級2次試験の研究発表に関する過去問はありません。
テーマが「作業編」「提案編」と決まっており、自分で研究資料を作るので、特に過去問は存在しないのでしょう。
しかし、ハウスキーピング協会の公式サイトには、「研究発表資料制作の手引き」という資料があります。
以下の手順でご覧いただけます。
ハウスキーピング協会公式サイト
↓
「講座案内」
↓
「整理収納アドバイザー1級」
↓
「1次試験」
↓
「研究発表資料制作の手引き.pdf (ダウンロード用)」
こちらに研究資料作りに関する詳細が記載されているので、これに沿って作成することができるでしょう。
情報量が多くて、少しわかりにくいかもしれませんので、重要なポイントを要約してご紹介しますね。
テーマと内容
テーマは以下のいずれかを選択します
作業編
自分以外の第三者(家族可)をターゲットとして、その人が抱える問題解決に向けて、整理収納作業でアドバイスを実践。
ターゲットに対してどのようなファシリテイトができたのか、アドバイザー自身がどのように成長できたのかをまとめる。
提案編とは
作業編と同じように、自分以外の第三者(家族可)をターゲットとする。
クライアントの問題点を指摘し、解決のための「整理収納法についての提案」を実施。
クライアントに対してどんなファシリテイトができるのか、そこから得られる意識改革やアドバイザー自身の成長などをまとめる。
作成方法
研究資料を作る際のポイントです。
- 2 級、1級の理論に基づいた提案であること
- その理論がどのように用いられているかを明らかにすること
- ターゲットがどのような問題を抱えているか具体的にすること
- その問題を解決するための工程が具体的に示すこと
とにかく2 級、1級の理論に基づいた提案であることが大前提です。
自分オリジナルの理論の発表ではありませんので気をつけてくださいね。
研究発表資料
研究資料の具体的な内容です。
- A4 サイズ 5 枚(最大10ページ)× 6 セット
- 6 セットのうちの 1 セットに「研究発表テーマ表」を表紙をつける
- 「模造紙・スケッチブック・写真・模型」などの持参もOK
- 資料全てのページに指名をご記入
- 1ヵ所のみホチキス指定箇所をとめる
このようにいくつか注意点がありますが、基本的に自由に作ってOKな内容です。
「どうやって書けば良いのかイメージがわかない…」という方は、こちらの記事「 整理収納アドバイザー1 級勉強法」をご参考ください。
2次試験の対策について詳しくご紹介しています。
試験の評価について
研究発表では以下のような点がチェックされます。
- 発表能力:聞いている人にわかりやすい発表ができているか
- 整理収納アドバイザーの考え方:整理収納アドバイザー知識がきちんと生かされているか
- 実用度:現実社会において実用性がある内容か
このように試験に関する評価ポイントがわかっていると、資料作りもスムーズにできるでしょう。
資料作りは主観的になりがちですので、この3つのポイントをもとに客観的にチェックしておくと安心ですね。
整理収納アドバイザー1級1次は「学習サイト」2次は「手引き」が過去問代わり
(画像出典:ユーキャン)
今回は整理収納アドバイザー1級の過去問について解説してきました。
1次試験も2次試験も過去問はありません。
しかし、1次試験は実際の問題に似た例題を解ける「学習サイト」があります。
また2次試験には資料作りをするための注意点などがきっちり書かれた「手引き」があるのでご安心ください。
このような教材を過去問代わりにすることで、十分な試験対策ができるでしょう。
「整理収納アドバイザー1級は過去問がないから不安…」という方も、今回ご紹介したコンテンツを活用すれば、安心して試験に臨めるでしょう。