「整理収納アドバイザーの資格を取って働きたい」という方にとって、気になるのはやはり収入ですよね。
頑張って勉強して資格を取った後に、「結局あまり儲かるわけではなかった…」とガッカリするのは避けたいところ。
そこで今回の記事では、整理収納アドバイザーの仕事の給料について、年収、時給などを詳しくお伝えしたいと思います。
結論から申し上げますと、整理収納アドバイザーの給料や年収はピンキリなので、一言で「〇〇万円くらい」と言うのは難しいです。
整理収納アドバイザーの仕事の収入は働き方によって大きく異なるからです。
しかし一つの目安にはなると思いますので、企業就職タイプ、フリーランスタイプに分けてご説明したいと思います。
漠然と「整理収納アドバイザーになって仕事をしたい」という方も、具体的にどれくらい儲かるのかわかると、取得すべきか判断しやすいでしょう。
整理収納アドバイザーの仕事の給料収入はどれくらい?
整理収納アドバイザーの仕事はどれくらい収入が見込めるのでしょうか。
片付けが好きだから整理収納アドバイザーになって仕事をしたいという夢があっても、やはり収入面が厳しいと目指しにくいですよね。
以下のような疑問がある方は多いのではないでしょうか。
整理収納アドバイザーの年収や時給はいくらが相場?
整理収納アドバイザーの年収は大体どれくらいなのでしょうか。
企業に就職する場合は、時給も気になりますよね。
今の仕事と比べて低いのであれば、ちょっと魅力が半減してしまいます。
反対に高いのであれば、頑張って資格を取ろうという気持ちになれるでしょう。
整理収納アドバイザーは儲かる仕事なの?
そもそも整理収納アドバイザーは儲かる仕事なのでしょうか。
知名度が高い資格であっても、意外と給料はそれほど高くないケースも少なくありません。
整理収納アドバイザーは片付け資格の中ではよく耳にする資格ですが、その知名度に見合った収入が見込めるかが問題ですね。
整理収納アドバイザーの仕事に興味があっても、このような収入面での不安があると、モヤモヤしたままですよね。
そこで次の章では、整理収納アドバイザーの時給、給料、年収など、収入に関する情報をまとめてお伝えしたいと思います。
整理収納アドバイザーの収入を4つの仕事に分けて解説!時給・給料・年収をチェック
整理収納アドバイザーの収入は働き方によって大きく異なるため、一言で「年収〇〇万円くらい」と言うことはできません。
具体的な収入を知るためには、仕事ごとの時給や年収を考えると良いでしょう。
整理収納アドバイザーの仕事については、こちらの記事「整理収納アドバイザー1級の仕事を解説」をご覧ください。
こちらの記事では、整理収納アドバイザーの4つの仕事についてご紹介しています。
- 企業に就職する
- 独立して整理収納アドバイスを行う
- セミナー講師
- 執筆、テレビ出演
整理収納アドバイザー1級取得者ができる仕事としては、この4つに分けて考えると良いでしょう。
今回の記事ではこの4つの仕事の収入についてお伝えしたいと思います。
それでは1つずつ見ていきましょう。
①企業に就職した場合
整理収納アドバイザー1級を取ると、整理収納アドバイザーを名乗りフリーランスとして仕事をすることが可能になります。
しかし安定した収入を得るために、企業に就職する方も多いです。
整理収納アドバイザーに向いている主な仕事は以下のようになります。
- 家事代行サービス
- 掃除代行サービス
- ハウスクリーニング
- インテリア業界
- リフォーム業界
このようにさまざな業種がありますが、整理収納アドバイザーの知識をより反映させることができるのは、家事代行サービスでしょう。
パート・アルバイトは時給1,000~1,500円程度
これらの仕事のうち、パート・アルバイトなら時給1,000~1,500円程度が相場になります。
例えば家事代行サービスの場合、1日3~5時間程度の勤務が一般的です。
時給1,000円で月20日働いた場合の給料は、1日3,000円×20日=60,000円になりますね。
年収は70万円程度になるでしょう。
インテリアショップなどで働く場合は、1日の勤務時間はもっと長くなるでしょう。
時給1,000円で1日8時間、月20日働いた場合は、1日8,000円×20日=160,000円と高額収入が期待できますね。
年収200万円近くになるでしょう。
正社員は年収300~400万円程度
正社員として働く場合は、年収300~400万円程度とされています。
2022年の平均年収は前年と同じ403万円
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」を見ると平均給与は男性545万円、女性302万円となっています。
男女平均は423万円です。(参考:国税庁)
平均と比較すると、整理収納アドバイザーの仕事の年収は女性としてはやや高め、男性としては低めと言えますね。
このように、整理収納アドバイザーとして企業に就職する場合は、一般的なパート・アルバイトの時給、一般的な正社員の年収をあまり変わりません。
「儲かる仕事」とは言えない感じがしますね。
それでは、独立して活動する場合はどうでしょうか。
次の章からは、整理収納アドバイザーとして独立して働く場合の収入を考えましょう。
②独立して整理収納アドバイスを行う場合
整理収納アドバイザーとして開業しても、すぐにセミナー講師になったり、テレビに出演することはまずできません。
はじめは一般顧客に対して整理収納アドバイスをする仕事から始める方がほとんどです。
個人の方の家に行き、整理収納のアドバイスや片付けサポートをするお仕事になります。
家事代行サービスと実施する内容を似ていますが、専門家としてのアドバイスに重きを置くケースが多いです。
「整理収納アドバイザーの仕事の始め方が知りたい」という方は、こちらの記事「整理収納アドバイザーの仕事の始め方」をご覧ください。
顧客獲得のために情報発信する方法などをご紹介しています。
時給は3,000~5,000円程度
家事代行サービスの場合は1,000円程度でしたが、フリーランスとして仕事を受ける場合は時給3,000~5,000円ほどの設定が一般的です。
人気の整理収納アドバイザーになると時給7,000円ほどの設定にしている方もいます。
家事代行サービスと同じように3時間ほどの実働になりますが、効率よく働くことができるでしょう。
例えば時給1,000円のパートの場合、1日20日働くと「3時間×20日=60,000円」です。
独立して時給5,000円で20日働くと「3時間×20日=」で30万円稼げることになりますね。
年収400万円近く稼ぐことも可能でしょう。
年収は依頼の量によってバラつきがある
フリーランスとして働く場合は、依頼がなければ働くことができません。
1ヵ月20日働きたいと思っても、実際には数件しか依頼がないということもあるでしょう。
安定を求めにくい働き方であることは覚えておきたいですね。
③セミナー講師
整理収納アドバイスの実績を重ねることで、セミナー講師として活躍する方もいます。
自らセミナーを開催したり、セミナー講師の依頼がくるようになる方もいます。
それぞれ、どのような収入になるのか見てみましょう
自主開催の受講料は1人1,000円程度~
自主開催の場合は、コミュニティーセンターや会議室などの会場を借りて行うケースが多いです。
自宅で開催したり、オンライン開催することも可能です。
セミナーの受講料は以下のような料金設定が一般的です。
- 初心者向けのセミナー:一人1,000~3,000円
- 実践的なセミナー:一人2,000円~3,000円
さらに人気講師になれば、一人5,000円の設定もできるでしょう。
10人集めることができれば、1回で5万円の収入となります。
ただし、この場合も整理収納アドバイス業務同様に、人が集まらなければ収入には繋がりません。
はじめのうちは、1~2人だけしか集まらないというケースもあります。
受講生が1人と10人では収入は大きく変わりますが、会場を借りる費用などは同じになりますので、非効率になってしまうでしょう。
依頼される場合は時給3,000円程度~
学校PTA、市民センターや介護施設、会社の研修会など、最近は片付け系のセミナーが人気を集めています。
そのような団体から依頼を受けて、講師としてセミナーを行うケースもあります。
この場合は時給3,000円~5,000円程度で依頼されるケースが多いです。
セミナーの長さにもよりますが、3時間程度の拘束時間が一般的です。
時給3,000円なら1万円にもなりませんね。
ただし、人気講師になればもっと高い金額で依頼されることもありますので、「自主開催する場合」「依頼される場合」とちらが高収入とは言いにくいでしょう。
あなたの実績や人気次第ということですね。
④整理収納アドバイザーとしてメディアで活躍する場合
最後にご紹介するのは、整理収納アドバイザーとしてメディアで活躍する場合の収入です。
こちらの金額は、4つの働き方の中で一番バラつきがあります。
ですので、目安として見ていただければと思います。
- 執筆:1本数千円~数万円
- 雑誌出演:1本数千円~数万円
- テレビ出演:1本数千円~数万円
このように、どのケースも数千円の場合もあれば、数万円もらえることもあります。
人気講師になれば、もっと高い報酬をもらっている方もいます。
実績により収入が変わる
金額の違いは、あなた自身の実績や知名度によるものが大きな要因となるでしょう。
例えば、セミナー講師として依頼される場合。
整理収納アドバイス実績〇件、セミナー開催〇回、Instagramフォロワー〇人突破などの実績を見て、依頼金額が決まるケースがあります。
執筆を依頼される場合も、実績があれば「1本2万円でお受けします」としても仕事がくるかもしれません。
実績がない方が同じような料金設定にしても依頼は期待できません。
依頼者側の予算によって変わる
もう一つの要因は、主催側の問題です。
企業からの依頼は比較的高額報酬が期待できますが、コミュニティーセンターでのセミナーなどは、もともと低予算で実施されますので、講師への報酬も少ない傾向にあります。
テレビ出演の場合も、予算の関係で、全国局よりも地方局の番組の場合はぐんと低いでしょう。
整理収納アドバイザーの仕事は儲かるのか年収を検証
ここまで、整理収納アドバイザーの収入を4つの仕事ごとにご紹介してきました。
この結果を踏まえて、最後に整理収納アドバイザーの仕事は儲かるのか年収を検証したいと思います。
整理収納アドバイザーとして企業に就職する場合は、安定した収入はありますが、一般的なパートやアルバイト以上の時給は難しいでしょう。
正社員として働く場合も同様に、平均的な年収以上を期待するのは難しいかもしれません。
フリーランスとして働く場合は高収入が期待できる
しかし独立してフリーランスとして働く場合は、儲かる働き方をすることも可能です。
例えば、以下のような働き方をしたとしましょう。
整理収納アドバイス業務 | セミナー講師 | 執筆 | |
単価 | 7,000円×3時間=21,000円 | 3,000円×10人=30,000円 | 20,000円 |
1ヵ月の数 | 10日 | 2日 | 5本 |
1ヵ月の収入 | 210,000円 | 60,000円 | 100,000円 |
合計 | 370,000円 |
1ヵ月に3時間の仕事を10日間、セミナーを2日こなし、さらに自宅で執筆活動をすることで37万円の収入が期待できる計算になります。
整理収納アドバイスの仕事を減らし、セミナー講師の仕事を増やすことができれば、もっと効率よく高収入を狙えるでしょう。
執筆の単価を上げることができれば、同じ実働時間で倍以上の収入を得ることも夢ではありません。
このように考えると、整理収納アドバイザーの仕事は「儲かる」と言えるのではないでしょうか。
実際にこのような働き方をしている人気の整理収納アドバイザーさんもいます。
世界で活躍する「こんまり」こと近藤麻理恵さんも、もともとは整理収納アドバイザーとして活動されていました。
もちろん成功されている方は一握りですし、そのためには大変な努力が必要です。
しかし、工夫次第で「儲かる仕事」にできる可能性があることは覚えておきたいですね。
整理収納アドバイザーは工夫次第で儲かる仕事にできる
(画像出典:ユーキャン)
今回は整理収納アドバイザーの仕事の収入について考えてきました。
「企業に就職する」「独立して整理収納アドバイスを行う」「セミナー講師」「執筆、テレビ出演」などさまざまな働き方があります。
それぞれ、収入が異なることを理解した上で、どんな働き方をしたいのか考えることが大事です。
より儲かる働き方をしたいなら、フリーランスとして働く方法です。
整理収納アドバイスの仕事からスタートし、セミナー講師や執筆活動など活躍の場を広げることができれば、高収入も夢ではありません。
すでに整理収納アドバイザーとして活躍されている方々の情報などもチェックしながら、イメージを膨らませてみてくださいね。