初心者から片付け系の仕事をしている方まで幅広い方が取得している「整理収納インストラクター」資格。
試験の難易度は、やや易しいレベルなので、比較的チャレンジしやすい資格でもあります。
そのため、独学で取得を目指そうという方もいるのではないでしょうか。
この資格は、通信講座SARAスクールで取ることができますが、独学をして試験だけ受けることも可能です。
しかし、本当に独学で取得できるのか不安も大きいですよね。
そこで今回の記事では、整理収納インストラクターを独学で取ることに関するメリットデメリットを解説したいと思います。
「費用がおさえられる」「短期間で取得を目指せる」などメリットある一方、「試験範囲がわかりにくい」等のデメリットもあります。
漠然と独学したいという方も、具体的にどんなメリットデメリットあるのかわかると、独学すべきかどうか判断できるでしょう。
整理収納インストラクターは独学でも取得できる?
整理収納インストラクターは、独学でも取れるものなのでしょうか。
取得するためには、指定された通信講座を受講することが必須の片付け資格もあります。
そのような資格は独学はできません。
しかし、整理収納インストラクターは、通信講座が必須ではありません。
独学で目指すことも可能な資格です。
しかし独学OKであっても、独学で合格できるかが問題ですよね。
自分で本を買って独学をはじめてから、やはり難しくて無理…となってしまうのは避けたいです。
時間も無駄になってしまうかもしれません。
独学を目指す前に、独学のメリットデメリットを理解しておきたいですね
整理収納インストラクターを独学で目指すメリットデメリット
整理収納インストラクターは独学OKだから独学してみようという前に、独学にはどんなメリットデメリットがあるか把握しておく必要があります。
ここからは、整理収納インストラクターを独学で目指すメリットデメリットをご説明したいと思います。
この内容を見ていただくと、独学するのか、通信講座で勉強すべきか見えてくるでしょう。
独学で取得を目指すメリット
まずは、独学で勉強し、試験を受ける場合のメリットから見ていきましょう
最大のメリットと言えるのが、「費用をおさえることができる」ということです。
さらに「短期間で目指せる」「マイペースで勉強できる」「好きな本で勉強できる」というメリットもあるでしょう。
1つずつご説明しますね。
メリット①費用をおさえることができる
整理収納インストラクターを独学で目指す一番のメリットは費用がおさえられることでしょう。
整理収納インストラクターは、通信講座SARAスクールで取得することができますが、その場合は受講料がかかります。
SARAスクールには2つのコースがあるのですが、トータル費用は以下のようになります。
取得方法 | 各費用(税込) | トータル費用(税込) |
通信講座SARAの「基本コース」を受講する | 受講料59,800円+試験料10,000円 | 69,800円 |
通信講座SARAの「プラチナコース」を受講する | 受講料79,800円 | 79,800円 |
独学で試験だけ受ける | 試験料10,000円 | 10,000円 |
基本コースは、受講料+試験料金がかかります。
プラチナコースは試験免除で資格を取ることが可能ですが、もともと受講料が高く設定されているのが特徴です。
一方独学の場合は試験料だけになるので、大幅に費用が低くなります。
この独学の費用は、他の片付け系の資格の費用と比べてもグンと安いです。
初心者~中級者向けの片付け資格を取るためにかかる費用の平均は5万円程度が相場になります。
例えば、リーズナブルな費用が人気の「片づけ収納スペシャリスト」の場合でも、通信講座で勉強することが必須なので、受講料34,100円がかかります。
整理収納インストラクター独学の場合は、かなり費用がおさえられると言えますね。
できるだけ費用をおさえて片付け系の資格を取りたいという方は、整理収納インストラクター独学が狙い目ですね。
メリット②短期間で取得を目指せる
整理収納インストラクターを独学で目指すメリットは、短期間で取得を目指せることです。
通信講座SARAスクールで勉強する場合は、6ヵ月のカリキュラムに沿って勉強することになります。
テキストで勉強し、課題を提出して添削指導を受けるというサイクルを繰り返す流れです。
他の片付け資格の場合も、通信講座で勉強する場合は時間がかかります。
3~4ヵ月の受講期間が設定されていることが一般的です。
整理収納インストラクター独学の場合は、このような受講期間がかかることがありません。
整理収納の知識がある方なら、勉強せずに試験を受けることができるでしょう。
勉強する場合でも課題提出などはありませんので、1~3週間だけ短期集中で勉強して、すぐにテストを受けるということもできるでしょう。
整理収納インストラクターの資格試験は、毎月(20日~25日)実施されています。
例として、2023年2月の試験日程分をまとめてみました。
試験期間 | 2023年2月20日〜25日 |
受験申込み期間 | 2023年1月1日〜31日 |
受験票・試験問題・解答用紙発送日 | 随時 |
答案提出期限 | 2023年2月28日 |
合否発表日 | 2023年4月10日 |
例えば現在(2023年1月)は、直近なら2月20日~25日の日程で受験することが可能です。
1月31日までに申込をすれば、2月に試験を受けて、4月10日には合否がわかります。
思い立ったらすぐに試験を受けて、合格すれば2~3ヵ月後には整理収納インストラクターを名乗ることができますね。
「すぐに資格を取りたい」「仕事や子育てが忙しいから長期間勉強するのは難しい」などの事情がある方は、整理収納インストラクター独学が便利ですね。
メリット③マイペースで勉強できる
通信講座で学習期間が決まっていると勉強しにくいという方もいるでしょう。
通信講座SARAスクールは、もちろんテキストもカリキュラムも決まっており、それに従って勉強することになります。
このように勉強環境が整っているほうが勉強しやすい方が多いと思いますが、勉強しにくいと感じる方もいるでしょう。
独学ならカリキュラムも受講期間も決まっていないので、思い切りマイペースで勉強できます。
例えば、少しずつ勉強して内容が把握できたと思った段階で受験申込をして試験を受けることもできるでしょう。
勉強がスムーズに進んだ場合は早く受験しても良いでしょう。
思ったより勉強が進まなかった場合には時間をかけて試験を受ければ良いですね。
このようにマイペースで勉強できるところが、独学のメリットを言えるでしょう。
例えば、以下のようにさまざまな学習計画が可能です。
- 毎週末だけ勉強して1年かけて勉強する
- 短期間で1ヵ月だけ猛勉強する
- 仕事が忙しくない時期にまとめて勉強する
- 仕事が忙しい時期は勉強はお休みする
- 気が向いた時だけ勉強する
このように自分のペースで勉強し、自信がついた時点で受験に申し込めば良いでしょう。
自分のペースで時間に余裕をもって勉強することで、気持の面でもリラックスして勉強できるかもしれませんね。
「毎日忙しくて勉強の予定が立てにくい」「通信講座のペースに沿って勉強するのは大変」という方が独学のほうが無理なく勉強できますね。
メリット④好きな本で勉強できる
整理収納インストラクターを通信講座SARAスクールで目指す場合には、専用の教材を使って勉強することになります。
オリジナルテキストは、試験範囲に沿った内容なので、合格を目指しやすいメリットはあります。
しかし、難しそうな内容に感じる方もいるでしょう。
もっと読みやすい本をを選んで勉強したい、という方もいるかもしれませんね。
独学の場合は片付け関係の市販本を購入して勉強するでしょう。
片付け資格を目指す方へおすすめの書籍は、例えば以下のようなものがあります。
整理収納アドバイザー公式テキスト 一番わかりやすい整理入門
世界一親切な片づけの教科書 「使いにくい」「暮らしにくい」を解決するたった1つの考え方
全部わかる! 片づけ収納のプロの仕事
最近は、さまざまな片付け系の書籍があるため、好きな本で勉強できるメリットがあるでしょう。
1,000円台で購入できる書籍がほとんどなので、費用面での負担も少ないですね。
最近は、さまざまな片付け系の書籍があるため、好きな本で勉強できるメリットがあるでしょう。
ここまで、整理収納インストラクターを独学で目指すメリットをご説明してきました。
「低価格」「短期間」「マイペース」「好きな本で勉強」というメリットがあることがおわかりいただけたと思います。
しかし独学はデメリットも多いため注意が必要です。
次の章からはデメリットをお伝えしましょう。
独学で取得を目指すデメリット
独学で整理収納インストラクターを目指す場合、いくつか難点があります。
「試験範囲がわかりにくい」「十分な知識が得られない」「効率よく勉強できない」「わからない事があると困る」というデメリットが考えられます。
1つずつご説明していきますね。
デメリット①試験範囲がわかりにくい
通信講座SARAスクールの収納講座では、実際の試験の出題範囲に対応した内容を勉強をします。
以下が資格試験の範囲とされています。
- 隠す収納
- 見せる収納
- 収納の種類
- 棚収納
- 引出し収納
- つり下げ収納
- 定規の選び方測
- メジャーの選び方
- 押入れの測り方
- クローゼットの測り方
このように項目がたくさんありますので、すべての情報を網羅的に勉強するは、ちょっと大変かもしれませんね。
どの項目からどの程度出題されるのかわからないので、片付け関係の本をたくさん読み、広範囲の勉強をすることになるかもしれません。
これはちょっと大変な感じがしますね。
デメリット②十分な知識が得られない
2つ目のデメリットは、十分な知識が得られないことです。
独学であっても、試験に合格すれば資格取得となります。
しかし、整理収納インストラクターはただ試験に合格するだけではなく、「資格取得のための勉強」をすることに意義があると言えます。
SARAスクールの収納講座では、整理収納の初歩的な内容から上級編まで幅広く学びます。
以下は、カリキュラムの一部なります。
一例としてご覧ください。
初級編
- 毎日使うものは使いやすい場所に収納する
- 使用頻度に合わせて収納する
- 隠す収納、見せる収納のテクニック
中級編
- クローゼット収納
- キッチン収納
- 玄関の収納
上級編
- ハンドメイド収納家具
- ライフスタイルと収納
- 間取りと収納
このように、資格取得後も活用できる知識を多く得ることができるでしょう。
独学の場合は、試験に合格できても、整理収納インストラクターとしての網羅的な知識は得られていないかもしれませんね。
これは独学の難点と言えるでしょう。
デメリット③効率よく勉強できない
独学のメリットは短期間で取得可能というメリットがあるとお伝えしました。
しかしそれは、ある程度知識がある方の場合です。
整理収納の勉強をしたことがない方の場合は、市販本を探すことから始めるでしょう。
最近はさまざまな整理収納の本があるため、探すのも一苦労です。
さらに、すべての範囲を勉強する必要があるため、効率的な勉強はできないでしょう。
短期間で習得したかったのに、結局通信講座のカリキュラム以上に時間がかかってしまった…ということもあり得ますね。
この効率の悪さはデメリットと言えるでしょう。
デメリット④わからない事があると困る
最後のデメリットは、わからな事があると困るということです。
独学でもスムーズに勉強できるなら良いでしょう。
しかし、わからない事にぶつかった時が問題です。
通信講座SARAスクールのコースを受講していれば、添削指導を受けたり、メールで質問することもできます。
わからないことがあっても、その都度解決しながら勉強できるので便利です。
独学の場合はそのような質問できる場がないため、苦労するかもしれませんね。
サポートを受けることなく勉強するのは、やはり大変でしょう。
整理収納インストラクターを独学が向いている人は?
ここまで整理収納インストラクターを独学で目指すメリットデメリットについてご説明してきました。
まとめると以下になりなります。
独学メリット | 独学デメリット |
①費用をおさえることができる ②短期間で取得を目指せる ③マイペースで勉強できる ④好きな本で勉強できる |
①試験範囲がわかりにくい ②十分な知識が得られない ③効率よく勉強できない ④わからない事があると困る |
独学には、費用を最小限におさえられるという大きなメリットがあります。
短期間、マイペース、そして好きな本で勉強できるという自由度の高さも魅力的ですね。
しかしながら、試験範囲がわかりにくく、十分な知識も得られない、スムーズに勉強するのが難しい、とデメリットが多いことも事実です。
そのため、独学が向いている方は、このような方と言えるでしょう。
- 整理収納の勉強を一通りしたことがある方
- 他の整理収納系の資格を持っている方
- とりあえず実力を試してみたい方
このように、ある程度整理収納系の勉強をしたことがある方が、プラスα資格として整理収納インストラクターを目指す場合は、独学でも良いでしょう。
しかし、整理収納の勉強を一から始める方の場合は、独学は難しいと言えます。
安いからといって独学で試験を受けても、結局受からずに再試験…なんてことになったら、費用だけでなく時間も無駄になってしまいます。
ただしダメ元で「とりあえず実力を試してみたい」という方は、一度独学でチャレンジするのも良いかもしれませんね。
しかしそれ以外の方は、独学ではなく、通信講座SARAスクールを受講するのが無難と言えるでしょう。
独学に比べると費用はかかりますが、スムーズに資格取得を目指すことができるでしょう。
こちらの記事「整理収納インストラクターの口コミ評判?」では、通信講座を利用して整理収納インストラクターを取得した方の口コミや評判などをご紹介しています。
さらに、こちらの記事「整理収納インストラクターのテキストを解説」では、整理収納インストラクターの通信講座のテキストやカリキュラムについてお話しておりますので、ぜひご参考くださいね。
整理収納インストラクターは独学でも目指せる!しかし初心者は通信講座が無難
(画像出典:SARAスクール)
今回は整理収納インストラクターは独学で目指せるか?という問題について解説してきました。
整理収納インストラクターは自分で勉強して試験だけ受けることが可能です。
独学には「費用がおさえられる」「短期間で取得を目指せる」「マイペースで進められる」などメリットがあります。
ただし、「試験範囲がわかりにくい」「十分な知識が得られない」「効率よく勉強できない」「わからない事があると困る」とデメリットが多いのも事実です。
ある程度、収納整理に関する知識がある方や、ダメ元で実力を試してみようという方は独学でも良いでしょう。
しかし、初心者の方や、より確実な方法で整理収納インストラクターを目指したい方は、独学はおすすめしません。
通信講座SARAスクールで勉強したほうが良いでしょう。
今回お伝えした内容を参考にしていただき、独学するかどうか検討してみてくださいね。