整理収納アドバイザー2級は整理収納の基礎を学べる初心者向けの資格です。
通信講座ユーキャンなどで取得できる資格ですが、独学で勉強したいという方もいるでしょう。
テキスト本を購入し、独学で勉強することができれば、気軽のチャレンジできますよね。
今回の記事では、整理収納アドバイザー2級を独学する方法について解説したいと思います。
結論から申し上げますと、整理収納アドバイザー2級は独学で取得することはできません。
資格を取るためには、認定講座を受講する必要があります。
ただし、勉強だけで良いなら独学で勉強することができます。
整理収納アドバイザー2級の公式テキストは市販されているため、購入して勉強することが可能です。
独学で勉強だけするメリットデメリットや、おすすめの勉強法をご紹介したいと思います。
2級取得はお金と時間がかかると躊躇している方も、勉強だけするという独学方法がわかると、選択肢が広がるでしょう。
整理収納アドバイザー2級は独学できる?
片付け系の資格の中でも知名度が高い整理収納アドバイザー。
2級は初心者向けの級ということがあり、特に人気が高いです。
しかし、認定講座で勉強するためにはお金がかかります。
さらに、決められたスケジュールで勉強する必要があるため、ハードルの高さを感じる方もいるでしょう。
まずはこの問題から深掘りしてみたいと思います。
認定講座はお金がかかる
整理収納アドバイザーの勉強をする方法は3つあります。
この資格の認定機関であるハウスキーピング協会が開催しているリアル講座かWEB講座、さらにユーキャン通信講座です。
しっかり勉強できる環境が整っているのは嬉しいですが、そのぶん費用がかかるのがネックになる方は多いでしょう。
3つの勉強方法それぞれの受講料は以下になります。
リアル講座(会場、オンライン) | WEB講座 | ユーキャン通信講座 |
24,700円(税込) | 14,850円(税込) | 49,000円(税込) |
ユーキャン通信講座は2級だけでなく準1級も同時に取得できる講座なので、受講料は高めに設定されています。
しかし一番安いWEB講座でも1万円以上かかるので、躊躇してしまう方は多いでしょう。
1級は整理収納アドバイザーを名乗り活動したい方のためのプロ資格なので、「少し受講料がかかってもしょうがないかな」と思うでしょう。
しかし2級を取っても整理収納アドバイザーを名乗ることはできません。
「自宅の片付け改善のためだけにお金をかけるのは勿体ない…」と感じるかもしれませんね。
自分のペースで勉強したい
資格勉強をするなら、自分のペースで進めたいという方もいるでしょう。
しかし、認定講座の場合は会場に足を運ぶ必要がありますし、オンライン講座でも、その時間に合わせてスケジュールを組む必要があります。
通信講座の場合も課題提出などがあるため、勉強に追われてしまうかもしれません。
仕事が忙して予定が組みにくい方やお子様が小さくて長時間離れられない方などは、自分のペースで独学できたら助かりますよね。
整理収納アドバイザー2級の勉強をしたいと思っても、このような問題がある方は多いでしょう。
次の章では、お金や時間の面倒を省き、独学する方法を考えたいと思います。
整理収納アドバイザー2級取得は独学NG!ただし勉強だけならOK
整理収納アドバイザー2級の勉強をしたいと思っても、受講料や時間的な制限があると勉強しにくい方は多いでしょう。
自分でテキスト本を購入し、独学で勉強できたら楽ですよね。
しかし、残念ながらこの資格は独学で取得することはできません。
ただし「自宅の片付けを改善したいだけだから資格は必要ない」という方はテキストを購入して勉強だけすることは可能です。
詳しくご説明しましょう。
整理収納アドバイザー2級を取るためには講座受講が必須条件
独学して試験だけ受験できる資格もありますあ、整理収納アドバイザーは独学することはできません。
先ほど申し上げたように、3つの勉強方法いずれかで勉強することが必須条件となっているからです。
リアル講座(会場、オンライン) | WEB講座 | ユーキャン通信講座 |
24,700円(税込) | 14,850円(税込) | 49,000円(税込) |
こちらの講座は、それぞれカリキュラム終了後に、簡単な試験を受け、合格点であれば資格取得となります。
つまり、「講座」と「試験」がセットになっているということですね。
講座を受けずに試験だけ受けることはできない仕組みになっています。
「自分で勉強して試験に受かる自信があるから、受講は必要ない」と思っても、必ず受講する必要があるということですね。
2級の取り方についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事「整理収納アドバイザー2級取得方法を解説」をご覧ください。
整理収納アドバイザー2級の勉強だけなら独学OK!おすすめ本は公式テキスト
整理収納アドバイザー2級は独学では取得できない資格であることがおわかりいただけたと思います。
いずれかの講座を受講しないと、2級資格を取ることはできません。
しかし、このような方もいるでしょう。
- 自宅を片付けるために勉強したいだけなので資格を取る必要はない
- 他の片付け資格のメソッドと比較したいだけなので資格を取る必要はない
このように整理収納アドバイザー2級の内容を勉強はしたいけれど、資格を取る必要ないという方もいるはずです。
2級を取っただけでは整理収納アドバイザーを名乗ることはできません。
つまりプロになりたいわけではなく、自分の片付け改善に取りたいという方が多い級なのです。
それならば、受講料をかけて勉強するのではなく、独学で勉強だけするという選択肢もあるのではないでしょうか。
独学の3つのメリット
整理収納アドバイザー2級の独学は資格が取れない難点はありますが、以下のようにメリットもあります。
費用がかからない
まず1つ目はとにかく受講料がかからないことですね。
ユーキャン通信講座の場合は5万円ほどかかってしまいます。
独学ならテキストを購入するだけに費用で勉強できます。
整理収納アドバイザー2級の公式テキストは2千円未満で購入できますので、費用をぐんとおさえることができますね。
時間に縛られない
リアル講座を受講する場合には、事前に日程調整が必要です。
WEB講座や通信講座の場合も、決められた受講期間の中で勉強する必要があるため、時間的な縛りが出てきます。
例えばユーキャン通信講座は最大8ヵ月まで受講することができます。
しかし、その間に仕事の繁忙期がきて勉強が滞ってしまう場合もあるでしょう。
独学なら。当然そのような縛りは一切ありません。
好きなタイミングで勉強を開始して、好きなタイミングで終えることができるので、気軽にトライできるでしょう。
公式テキストを入手できる
整理収納アドバイザー2級の独学メリットは、公式テキストを入手できるところです。
他の片付け系資格の中には、公式テキストは市販されていないケースが多いです。
公式テキストはリアル講座や通信講座を受講しないと入手できないシステムになっていることが多いのです。
「その資格のメソッドを勉強したいなら、講座を受けてテキストを入手してくださいね」ということなのでしょう。
しかし整理収納アドバイザー2級の場合は、整理収納アドバイザーの基礎メソッドがすべて書かれているテキストが市販されています。
しかも2千円以下という安さで購入できます。
このテキストさえ入手できれば、独学で整理収納アドバイザー2級の知識を得られるでしょう。
独学の2つのデメリット
実はメリットが多い整理収納アドバイザーの独学ですが、「資格を取れない」以外にも難点があります。
モチベーションが維持しにくい
リアル講座を受講する場合は講師や受講生と一緒に学ぶことができます。
WEB講座や通信講座の場合も、メールで質問できるサービスがあったり、添削指導を受けられるサービスもあります。
誰かと一緒に勉強している感が強まるので、モチベーションが保てるでしょう。
しかし独学は完全に一人で勉強するため、モチベーションが維持しにくいという難点があります。
一人で勉強するとついついサボりがちになってしまう…という方は、独学は向いていないかもしれませんね。
アウトプットしにくい
リアル講座では、覚えた知識を述べ、確認し合うディスカッションの時間があります。
通信講座は課題を提出するため、アウトプットできるでしょう。
独学の場合は、このようなアウトプットがしにくいという難点があります。
公式テキストはありますが、問題集がセットになっているわけではないので、アウトプットはしにくいでしょう。
2級の公式テキストはわかりやすい内容になっているため、それを読んで終わりになってしまう恐れはありますね。
ここまで、整理収納アドバイザー2級を独学することについてお話してきました。
大前提として資格を取るためには講座受講が必須ですので独学はできません。
しかし資格はいらないから、勉強だけしたいという場合は、もちろん独学可能です。
独学だけなら、お金の節約や時間的な制限がないメリットがあるでしょう。
また公式テキストも入手できるのでスムーズに勉強できます。
ただし、モチベーションが上がりにくかったり、アウトプットしにくいう難点もあるでしょう
そこで次の章では、このようなメリットデメリットを踏まえた、整理収納アドバイザー2級独学におすすめな公式テキストを使った勉強法3ステップをお伝えしたいと思います。
整理収納アドバイザー2級独学におすすめ!公式テキストを使った勉強法5ステップ
「資格は不要だから、整理収納アドバイザーの2級を勉強だけしたい」というご事情がある方は、公式テキストを購入し、独学で勉強してみましょう。
しかし「テキストは買ったけれど、何をすれば良いかわからない…」という方もいるでしょう。
そのような方に向けて、独学におすすめの5ステップをご紹介したいと思います。
先ほど独学の難点としてお伝えした「モチベーションが維持しにくい」「アウトプットがしにくい」を解消する方法も考えた5ステップです。
ステップ1:公式テキストを購入する
まずは整理収納アドバイザーの2級の公式テキストを購入しましょう。
書店で販売されていることもありますが、通販のほうが確実性が高いです。
「整理収納アドバイザーの2級テキスト」でネット検索してみると、ハウスキーピング協会が出版している公式テキストを見つけることができます。
迷った場合には、Amazonで検索するのがおすすめです。
テップ:テキストを熟読する
テキストを入手したら、まずは一通り読みます。
読むスピードにとって個人差がありますが、3時間ほどあれば熟読できるでしょう。
2級の公式本は、「片付けられない理由」→「整理についての概念」→「整理・収納スキル5つの鉄則」→「実践編」という流れで構成されています。
一気に読むことで、整理収納アドバイザーの2級のメソッドがより理解できます。
以下は、1章~4章のポイントをまとめたものになります。
1章:整理はこんなに得をする…わかっていても散らかる理由
整理をすると得られる効果を提示したうえで、うまくいかない理由を考えていきます。
・モノが増えてしまう原因は何か?
・捨てられない理由は何か?
2章:整理を始める前に知っておきたいこと…整理に関する新しい概念
整理をする前に知っておきたい概念を勉強します。
・整理とは区別するもの
・「捨てる」と「棄てる」の違い
・「モノと人間の関係」をいう新しい概念
3章:整理・収納スキル5つの鉄則
実際に整理、収納するスキルについて具体的に勉強します。
・①適正量をきちんと知ればモノは増えない
・②行動動線とモノを置く高さを意識すれば散らかりにくくなる
・③使用頻度別収納で圧倒的に使いやすく
・④グルーピングで無駄な行動をなくす
・⑤定位置管理で「探し物」の必要なし
4章:整理収納アドバイザーという仕事
1~3章で学んだ理論を踏まえて、実際に整理収納を行う流れを学びます。
整理収納アドバイザーとしてどのように活動するかも学ぶことができます。
・整理収納の理論に基づいた実例編
・依頼主へのヒアリング
このように整理収納について体系的に学ぶことができます。
1) で学んだ「片付けられない理由」が、3章の「整理・収納スキル5つの鉄則」を学ぶことで解消できるでしょう。
そのため、できれば一気に読み進めることをおすすめします。
もちろん一度の読み終えることができない場合は、数日にかけても良いですが、あまり期間を空けずに勉強したほうが良いでしょう。
ステップ3:テキスト内容を自分なりにまとめてみる
次のステップはアウトプットになります。
独学の難点は「アウトプットしにくい」ことと言えます。
これを解消するためには、手を動かして書き出すことがポイントです。
ノートを一冊用意しましょう。
そこに、テキストに書かれている重要ポイントを書き出してみましょう。
「何を書けば良いかわからない…」という方は、目次を書き出してみてください。
それぞれの項目に対して一言ずつコメントを入れていきます。
正しい文章でなくても、自分でわかる言葉でOKです。
かみ砕いて説明することで、テキストで読んだ知識がより定着するでしょう。
ステップ4:テキストに沿って実践してみる
次のステップは実践編になります。
これもアウトプット学習と言えますね。
「アウトプットしにくい」という難点の解消にもなるでしょう。
整理収納アドバイザーの2級テキストは、「①片付けられない理由」→「②整理についての概念」→「③整理・収納スキル5つの鉄則」→「④実践編」という流れになっています。
まずは①~③をよく理解し、④の実践に繋げていきましょう。
- 服、食器、書類、雑貨のそれぞれの適正量を知り整理する
- テーブルの置き場所を変えることで部屋を広く見せる
- 下駄箱は手に届く範囲にモノを置かないようにする
このように、具体的な「アイテム」「場所」などの整理収納を教えてくれる項目がたくさんあるので、実践しやすいでしょう。
テキストの中にある実践項目のうち、あなたの家の中で適用できるものは、すべて実践してみると良いですね。
ステップ5:家族や友人に対して実践してみる
最後のスタップは、覚えて知識を自分以外の人で実践してみるということです。
この資格は自宅用だけではなく、アドバイザーとして働くために資格というという側面があります。
その知識を得られることがこの資格の醍醐味なので、ぜひ周りの方で試してみよう。
他の人で試すことで、より理解が深まりますし、喜んでもらえる充実感も得られるでしょう。
「モチベーションを維持しにくい」という難点の解消にもなるのでおすすめです。
ターゲットとなる人は、片付けができない方が良いでしょう。
ご両親、旦那さん、お子さん、友人などどなたでも結構です。
整理収納アドバイザー2級テキストに沿って、以下のような流れで進めてみてください。
- 片付けられない理由は何かヒアリングする
- 整理についての概念をもとに解消策を考える
- 整理・収納スキル5つの鉄則をもとに整理収納を提案する
- 実際に一緒に片付けを行い、片付けられない理由が解消する
片付けられないターゲットに対し、ただ片付けを手伝っても上手くいかないかもしれません。
しかし整理収納アドバイザー2級テキストに沿ってこのように進めることで、ターゲットの満足できる片付けアドバイスができるでしょう。
整理収納アドバイザー知識をもっと勉強したくなったら受講を検討しよう
ここまで、整理収納アドバイザー2級を独学するメリットデメリット、およびおすすめ勉強法をご紹介してきました。
この資格は独学で取得することはできません。
しかし、「資格を取らなくても、整理収納アドバイザーの知識をスキルが身につけば十分」という方は、テキスト本だけで独学するという選択肢も考えてみましょう。
このような独学をしてみて、もし「もっと詳しく整理収納について学びたい」「整理収納アドバイザーとして活動してみたい」などの気持ちが固まったら、認定講座の受講を検討しても良いですね。
一通り勉強してどんな資格なのか理解しているので、「せっかく受講料を払ったのに予想と違った…」という失敗も少ないでしょう。
リアル認定講座、WEB認定講座、通信講座ユーキャンで2級を取得する方法は、こちらの記事「整理収納アドバイザー2級取得方法は?3つの方法を解説」でご紹介しています。
気になる方はぜひチェックしてくださいね。
整理収納アドバイザー2級は独学で取得はできない!ただし勉強だけならテキスト本がおすすめ
(画像出典:ユーキャン)
今回は整理収納アドバイザー2級を独学する方法について解説してきました。
この資格を取るためには、リアル講座、WEB講座、ユーキャン通信講座いずれかを受講することが必須です。
「受講+テスト」がセットになっていますので、独学してテストだけ受けるということはできません。
しかしながら、「資格はいらないから勉強だけしたい」という方は独学が可能です。
整理収納アドバイザー2級の公式本は市販されているので、どなたでも購入して勉強することができます。
今回ご紹介したメリットデメリット、おすすめ勉強法を参考にしていただき、「気軽に勉強してみよう!」という方はぜひ独学にトライしてみてくださいね。
そのうえでもっと知識を深掘りしたくなった方は、資格取得を検討しましょう。