整理収納アドバイザーは、片付けが苦手な方に整理収納アドバイスする専門家です。
しかしこの資格はプロとして活用するだけが目的ではありません。
自分自身の片付け改善のためという使い方をしている方も多いです。
「汚部屋をどうにかしたい」と整理収納アドバイザーの資格を検討されている方もいるでしょう。
しかし「資格を取ったくらいで汚部屋が改善される?」という疑問もあると思います。
結論から申し上げますと、整理収納アドバイザー資格を汚部屋改善に活かす使い方はとてもおすすめです。
この資格を取るためには、片付けができない原因を追求したり、リバウンドしない収納方法などを学ぶため、汚部屋の根本解決に役立つでしょう。
具体的にどんなおすすめ要素があるのかお伝えしていきたいと思います。
何となく「整理収納アドバイザーの資格を取って汚部屋を片付けられたらいいな」という方も、具体的な利点がわかると、資格取得に向けて前向きに頑張れるでしょう。
整理収納アドバイザーは汚部屋改善にも役立つ?
整理収納アドバイザーの資格を取得する方は大きく2つのタイプがいます。
1つ目は、片付けが好きだから、片付けのプロになるために資格を取るタイプの方。
1級を取得すると整理収納アドバイザーを名乗り活動することができます。
2つ目は、片付けが苦手だから、自宅の片付け改善のために資格を取るタイプの方です。
意外と後者のタイプの方は多く、「資格を取ったことで片付けへの意識が変わった」という喜びの声が見られます。
しかし「うちの汚部屋は整理収納アドバイザー資格でも改善するのは難しそう…」と思う方も多いでしょう。
汚部屋レベルになると、資格を取ったくらいで解消されるのか不安ですよね。
整理収納アドバイザー資格は汚部屋対策におすすめ!5つの理由を解説
整理収納アドバイザー資格を取る方の中には、意外と「苦手な片付けを克服したい」という方が多いです。
そして「汚部屋」レベルでも、整理収納アドバイザー資格の勉強をしたことで、改善されたケースが見られます。
整理収納アドバイザー資格は、汚部屋に悩んでいる方こそ、効果が出やすいとも言えるでしょう。
しかし、具体的にどんな点が効果的なのか具体的にわからないと納得できないですよね。
ここからは、整理収納アドバイザー資格が汚部屋対策におすすめな理由をお伝えしたいと思います。
整理収納アドバイザーの級の違いや取り方は?
ここで簡単に整理収納アドバイザーの取得方法をお伝えしておきたいと思います。
整理収納アドバイザーは4つの級があります。
- 3級:入門編。好きなテーマを選んでリアル講座を受講します。
- 2級:基礎編。リアル講座、WEB講座、通信講座いずれかで取得できます。
- 準1級:応用編。リアル講座、WEB講座、通信講座いずれかで取得できます。
- 1級:整理収納アドバイザーを名乗れる級。1、2次試験があります。
このように、3級はピンポイントで整理収納アドバイザーのメソッドを学ぶので、汚部屋改善までは難しいでしょう。
汚部屋改善のためには2級、もしくは準1級まで目指すと良いですね。
取り方は、リアル講座、WEB講座、通信講座いずれかになりますが、勉強する内容は基本的に同じです。
知識を極めたい方は、試験勉強をして1級を目指しても良いでしょう。
4つの級の違いはこちらの記事「整理収納アドバイザーの1級・準一級・2級・3級の内容の違いとは」で詳しくお伝えしています。
気になる方はチェックしてみてくださいね。
整理収納アドバイザーの級の違いや取り方がわかったところで、本題に入りたいと思います。
整理収納アドバイザーが汚部屋対策におすすめな理由を見ていきましょう。
①整理収納の基本を網羅的に学べる
最近は雑誌やネットなどで整理収納の知識やノウハウを学ぶことができます。
もともと片付けられている家であれば、そのようなピンポイント的な片付けノウハウでも、片付け改善ができるでしょう。
しかし汚部屋レベルの場合は、そのようなピンポイント的な知識ではなかなか改善には至らないでしょう。
整理収納アドバイザーの資格勉強では、片付けの基礎から網羅的な勉強ができます。
2級取得のために学ぶ内容は、以下のようになります。
- 整理の効果について考える
- 整理を妨げる要因を知る
- 現状の整理のレベルを知る
- モノの本質と人との関わりを考える
- 整理収納スキル5つの鉄則
- 覚えておきたい収納の原則
- 整理収納の理論に基づいた実例
このように体系的に整理収納について学ぶことができるので、ネットやSNSで学べる内容とは全然違うはずです。
ネットなどの片付け術を試してみても、全く汚部屋に効果が出ない…という方でも、整理収納アドバイザーの勉強をすれば、きちんと効果を感じられるでしょう。
②整理収納の流れがわかる
汚部屋の状態だと、「何から手を付ければ良いかわからない」という方がほとんどだと思います。
ひどく散らかっている状態の部屋こそ、順序立てて作業することが大事です。
しかしそれがわからないと、いつまで経っても汚部屋は改善されません。
整理収納アドバイザーは、実際に顧客の家へ行き順序立てて整理収納を行います。
資格勉強ではその流れを学ぶことになるので、汚部屋に取り掛かりやすくなるでしょう。
具体的には、以下のような整理収納の流れを学ぶことができます。
- 整理整頓:不要な物を処分する
- 収納:物を使いやすい場所に収納する
- 片付ける:使った物はその都度もとに戻す
汚部屋が改善できない場合、①の整理整頓を行わずに、②の収納からする傾向があります。
ただ空いている場所にモノを無理やり収納するだけになるため、すぐにまた散らかってしまうでしょう。
整理収納アドバイザーの勉強をすることで、①の整理整頓をきちんと行うため、②の収納がスムーズになります。
あとは、使った物を然るべき場所に戻せば良いだけなので、スムーズに片付けれらるでしょう。
汚部屋を片付けたいけれど、何から手を付ければ良いかわからない…という方は、整理収納アドバイザー資格がおすすめです。
③断捨離方法を学べる
整理収納というと、きれいに収納する術を学ぶイメージがあるでしょう。
そのため汚部屋にお困りの方は、「そもそもモノが多くてきれいに収納するのが無理」と思うかもしれません。
しかし整理収納アドバイザー資格勉強では、収納だけでなく「不要なものをなくす」ことにも重きを置いています。
いわゆる「断捨離」をスムーズにする方法も学べるのです。
汚部屋の状態を解消するためには、とにかく不要なモノを処分する必要があります。
しかしその断捨離がうまくいかないのが問題ですよね。
整理収納アドバイザーでは断捨離について、メンタル的なこと、具体的なことを両面から勉強します。
メンタル的に断捨離をスムーズにする方法
捨てられない理由は何か考える。
(欠陥がないから捨てられない、捨て方が分からない、高価なものは捨てられない等)
具体的に断捨離をスムーズにする方法
捨てる、捨てないのルール決めをする。
(1年以上使っていないモノは捨てる、アイテムごとに適正量を考えて、それ以外のモノは捨てる等)
このような断捨離方法を順序立てて学べるので、汚部屋の不要なもの、ゴミなどをスムーズに捨てられるでしょう。
とにかく断捨離してスッキリしたいという方は、整理収納アドバイザー資格がおすすめです。
④片付かない原因を考えることができる
汚部屋状態が改善できないと、「どうして片付けられないんだろう…」と自己嫌悪に陥ってしまいますよね。
モヤモヤした気持ちが大きくなると、片付けをする意欲がなくなってしまうでしょう。
整理収納アドバイザーの資格勉強では、まずはじめに「片付かない原因」を考える方法を学びます。
例えば以下のようなことを勉強します。
片付かない原因は?
↓
モノが多いから
↓
モノが多くなるのはどうして?
↓
お得感に弱いから買いすぎてしまうから
このようにまずは頭の中で整理して考える方法を学ぶので、片付かないモヤモヤがスッキリするでしょう。
この例の場合、「片付かない原因はお得感に弱いから」→「バーゲンや特売日に買い物をするのを控えてみよう」など、改善策を考えられるでしょう。
⑤リバウンドしない片付け術を学べる
「汚部屋を片付けるだけなら、掃除代行や家事代行サービスを利用した方が良いのでは」と考える方もいるでしょう。
そのほうが、わざわざ整理収納アドバイザー資格を取るよりも、時間もお金もかからないかもしれません。
しかし汚部屋状態に陥っている方の場合、一度きれいに片付けてもらっても、また同じ場外に戻ってしまう「リバウンド」の可能性が高いです。
整理収納アドバイザー資格の勉強では、「考え方」「実践方法」の両面からリバウンドしない片付け方法を学ぶことができます。
前述したように、「買いすぎない、モノを増やさない思考」を整えることで、散らかるリスクを軽減できます。
さらに、すべてのモノが然るべき場所に収納できる状態にできるので、「使ったら戻す」をすれば散らからないという環境作りもできるでしょう。
ただ汚部屋を片付けるだけでなく、きれいな状態をずっと維持したいという方は、ちょっと時間はかかりますが、整理収納アドバイザー資格の取得がおすすめです。
整理収納アドバイザー資格で汚部屋対策する難点は?2つの注意点
ここまで、整理収納アドバイザー資格の使い方として「汚部屋改善」がおすすめな理由をお伝えしてきました。
「整理収納の基本を網羅的に学べる」「整理収納の流れがわかる」「断捨離方法を学べる」「片付かない原因を考えることができる」「リバウンドしない片付け術を学べる」とメリットが多いことがおわかりいただけたと思います。
しかし2つほど気になる難点がありますので、お伝えしておきましょう。
それは「実践法だけでなく『考え方』も多いこと」「リアル講座の場合は注意が必要」ということです。
①実践法だけでなく「考え方」も多い
上の章でもお伝えしたように、整理収納アドバイザー資格の勉強は「考え方」についての勉強が多いです。
整理収納アドバイザーの仕事は、ただ顧客の家を片付けるだけではありません。
顧客自身が片付けがスムーズにできるように「アドバイス」をするのが仕事の一つです。
そのアドバイスは、実践的な片付けノウハウだけでなく、メンタル的なものも含まれるため、資格勉強では「考え方」を重点的に学ぶことになります。
汚部屋を改善したい方の場合は「とにかくすぐに片付けたい!」という方が多いでしょう。
メンタル的な部分より、実践的な知識だけを学びたいという方には、向いていない資格かもしれません。
②リアル講座の場合は注意が必要
整理収納アドバイザー資格の取得方法は、「リアル講座」「WEB講座」「通信講座」のいずれかになります。
この中のリアル講座を受講する場合は注意が必要です。
全国の会場で行われる講座、もしくはオンライン講座になり、数名程度の受講者というケースが多いです。
この際、受講者が「片付け好きな人ばかり」ということがあります。
1級を取得して整理収納アドバイザーとして活動したいという方ばかりのケースもあるでしょう。
そうすると「汚部屋改善のために資格を取りたい」という方は、ちょっと気まずい思いをするかもしれません。
このことはあらかじめ念頭において、取得方法を考えると良いでしょう。
汚部屋対策にはユーキャンがおすすめ
汚部屋対策のために整理収納アドバイザー資格を取る場合、「実践法だけでなく『考え方』も多いこと」「リアル講座の場合は注意が必要」という難点があるでしょう。
これらを対策するためには、通信講座ユーキャンで取得するのがおすすめです。
その理由は以下になります。
①実践的な学びが多い
ユーキャン通信講座では、「自宅勉強の良さを生かし、実践しながら学んでほしい」ということで、実践的な学びが多くなっています。
テキストや副教材を見ながら、その場でキッチンやリビングを片付けられるような内容になっているので、汚部屋改善に役立つでしょう。
②自宅学習なのでマイペースで勉強できる
汚部屋を改善したい場合、リアル講座やオンライン講座の対面セミナーだと、「片付け上手な人ばかりだったらどうしよう」という不安があるでしょう。
通信講座なら自宅学習なので、周りの目を気にせずにマイペースで勉強できるメリットがります。
③初心者にもわかりやすい教材
ユーキャンは大手通信講座ということで、教材がとてもわかりやすいと評判です。
片付け知識がない初心者の方でも勉強しやすいように、わかりやすい解説となっています。
また久しぶりに勉強する方でも取組みやすいように、イラスト多めで、シンプルなレイアウトなど、やさしいテキスト内容になっているのもポイントです。
このように、汚部屋改善のために整理収納アドバイザー資格を取りたい方は、ユーキャン通信講座が向いているでしょう。
こちらの記事「整理収納アドバイザー資格のユーキャン勉強法」をご覧ください。
ユーキャンで取得する際の詳細をご説明しています。
整理収納アドバイザーは汚部屋の改善にも役立つ資格
(画像出典:ユーキャン)
今回は整理収納アドバイザー資格の使い方の一つとして「汚部屋を改善する」という方法について解説してきました。
整理収納アドバイザー資格は片付けが苦手な方にも効果的です。
汚部屋の状態に陥っている方にもおすすめの使い方と言えます。
「整理収納の基本を網羅的に学べる」「整理収納の流れがわかる」「断捨離方法を学べる」「片付かない原因を考えることができる」「リバウンドしない片付け術を学べる」という効果が得られるでしょう。
ただし、実践より「考え方」が多いこと、リアル講座の場合は周りの目が気になる可能性もある点は覚えておいてくださいね。
取得方法は通信講座ユーキャンがおすすめです。
汚部屋はそのままにしていると、どんどん悪化してしまう恐れもあります。
整理収納アドバイザー資格をきっかけにして、スムーズな片付けを実現しましょう。